仏教を象徴し聖なる花として知られるハスが美作市の池で見頃を迎えています。

夜明けとともに朝日をいっぱいに浴びるハスの花。美作市の「亀ケ市池ビオトープ公園」では、淡いピンクの「大賀ハス」が約16アールの池に広がっています。

岡山県出身の植物学者、故・大賀一郎博士が古代の地層から種を発見し、開花に成功させたことに由来する「大賀ハス」。植物や水辺の生き物が暮らす憩いの場として、地元の人により育まれてきたこの公園で、夏の風物詩となっています。

(美作楢原亀ケ市池ビオトープ公園育成会 山名明会長)
「今年(2025年)は見事。今までこれほど咲いたのは覚えがない。朝涼しい時に来てもらい、心の和みにしてもらえれば」

ここ1週間で一気に開花が進んだということで、訪れた人は思い思いにシャッターを切っていました。

(訪れた人は…)
「(この場所は)落ち着く。学校の友達はみんな知っている」
「きょうは(7月17日)素晴らしい。風もないし撮影日和」

公園でハスが楽しめるのは、8月中旬まで。午前6時ごろから午前9時ごろにかけて花が開きますが、昼にはしぼんでしまうため、美しい姿を見られるのは移ろう時の中でほんの一瞬です。

岡山放送
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