連日の猛暑の影響が私たちの食卓にも現れ始めています。夏野菜の出荷量が減り一部で価格が高くなっているほか卵の大きさにも変化が出ているようです。

取材しました。

16日も大分県日田市で最高気温34.5℃を記録するなど、うだるような暑さが続いている県内。

晴れの日が続き、6月27日の梅雨明け以降まとまった雨は平年よりも少なくなっています。

◆TOS児玉直輝記者
「連日厳しい暑さが続いていますが、その影響は夏に旬を迎える野菜などにも及んでいるようです」

大分市内のスーパーです。連日の猛暑で夏野菜の価格への影響が懸念されています。

◆トキハインダストリー春日浦フードスタジアム 青果部阿部孝政さん
「野菜が高温障害により出荷量が少なくなることによって価格に影響を及ぼしている。現状は平年並みから平年より少し高い状況になっているが、8月9月にかけて約1.5倍から2倍(値上がると)予想している」

こちらのスーパーでは現在、県産のトマトが1玉140円で売られていますが、8月以降は出荷量の減少により値段が1.5倍から2倍程度になると予想されています。

同じくキュウリも8月ごろからは現在は1本75円のものが100円程度に値上がりする見込みです。

またトウモロコシは雨が少ない影響で粒が十分に実らず、例年は1本110円程度のところ現在は170円ほどとなっています。

一方で、暑さに強いナスやピーマンは比較的順調に育っていて、価格も抑えられているためオススメだということです。

◆トキハインダストリー春日浦フードスタジアム 青果部阿部孝政さん
「少しでも良い商品をいい状態でお客様に提供できるように最善の努力をしていく」

連日の猛暑で普段の生活に欠かせない卵にも影響が及んでいます。

日出町にある鈴木養鶏場です。

ここでは13の鶏舎でニワトリをおよそ15万羽飼育しています。

気温が高くなると影響が現れるのが卵の大きさです。

暑い日が続くと食欲が落ち、ニワトリも夏バテに。卵への栄養が減るためサイズが小さくなるということです。

2024年は猛暑で1日でニワトリが1000羽死んだこともあったそうです。養鶏場では2025年は暑さ対策で設備を強化して夏を迎えています。

◆TOS刀祢優月アナウンサー
「こちらの鶏舎の壁には真ん中に水色のスプリンクラーがついている。水を壁に吹きかけることで鶏舎の中の温度を下げている」


スプリンクラーは気温に応じて自動で作動するようになっています。

また鶏舎の中では大型の扇風機を設置して常に空気を循環させています。

このような対策をして、鶏舎の室温を20度から25度に保っているということです。

さらにエサや飲み水に体力温存の働きなどがあるとされるビタミン剤を混ぜて、栄養を補給しているということです。

◆鈴木養鶏場 鈴木大樹さん
「これから毎日鶏を見ながら卵のサイズも見ながら日々観察して改善して暑さに対応していければ」

鈴木養鶏場によりますと暑さの影響で全国的にニワトリが産む卵の数は減っていて販売価格は前年よりも値上がり傾向にあるということです。

テレビ大分
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