毎年10月ごろに改定される「最低賃金」について、今年度の議論が始まりました。これにあわせて県労連は、最低賃金を時給1500円に引き上げるよう求め、街頭で訴えを行いました。
宮城労働局では、今年度の引き上げ幅を決める審議会の初会合が開かれ、労働局から最低賃金改定についての諮問が行われました。
宮城県の現在の最低賃金は、昨年度に50円引き上げられ、時給973円。これは2002年度に時給表記となって以来、最大の上げ幅で、過去最高額です。
ただし、全国平均の1055円は依然として下回っています。
宮城地方最低賃金審議会 熊谷真宏会長
「労使で互いに納得のいく金額が決まればと考えている」
審議会では今後、厚生労働省の中央審議会が示す目安額や、春闘の動向などをふまえて引き上げ幅を検討し、8月上旬にも答申する見通しです。
「最低賃金を大幅に引き上げろ!」
一方で県労連は、最低賃金の上昇にもかかわらず、物価の上昇で実質賃金は下がっているとし、政府が掲げる目標の「2020年代に全国平均1500円」を早期達成するよう求めています。