倉敷市の幼稚園に通う姉妹が珍しい色のバッタを見つけたと視聴者から情報を頂きました。どんなバッタなのか取材しました。
出現率はわずか数パーセントの貴重なバッタ、その色は・・・ピンクです。
この珍しいバッタを捕まえたのは倉敷市の幼稚園に通う木村波奈ちゃん(5)と百桃(もも)ちゃん(3)の姉妹。7月9日、自宅近くで偶然ピンクのバッタを見つけました。
(木村波奈ちゃん)
「(バッタの)名前はまだ決めてない。クッキーちゃんにする」
北海道を除く国内に広く生息しているショウリョウバッタのメスの幼虫とみられ、まれに色素が変異し、全身がピンクの個体が見つかるそうです。なぜ色の変異が起こるのかなど詳しいことはまだわかっていないということですが、体長6センチほどのこの珍しいバッタに子供たちは興味津々です。
(子供たちは…)
「かわいいと思った。世界に1個しかないバッタだから」
今は全身がピンクですが、専門家によりますと、このままの姿で成虫になるケースは珍しいそうです。
(倉敷市立自然史博物館 奥島雄一学芸員)
「(成虫までに)少なくとも1回以上脱皮する。(成虫になると)羽が大きく伸びるので、その羽がどういう色をしているかによって 印象は随分変わってくる。羽まで含めて全身がピンクはあまりない」
貴重な姿を見られるのは今だけのようですが、子供たちの間ではすっかり人気者となっています。
(Q:ピンクのバッタはどう?)
「かわいい!」
この取材のあと、波奈ちゃんと百桃ちゃんは、このピンクのバッタを通っている幼稚園に持っていったそうで、みんな珍しいバッタの姿に驚いていたということです。夏休みの昆虫採集でピンクのバッタを探す子供たちが増えそうですね。