最後に姿が確認されて今年で50年となった県獣・二ホンカワウソについての展示会が、12日から愛媛県新居浜市の県総合科学博物館で始まりました。
この特別展は、県獣で国の特別天然記念物に指定されている二ホンカワウソの姿が最後に確認されてから今年で50年となる節目に、二ホンカワウソについて理解を深めてもらおうと企画されたものです。
二ホンカワウソについては2012年に国が絶滅宣言しているものの、愛媛県と高知県は認めていません。
会場には科学博物館秘蔵で50年前に愛媛県宇和島市で確認された二ホンカワウソの剥製や全身骨格の標本などおよそ100点が展示されています。
毛皮を獲るための密猟や河川、海岸の開発が生息数の減少につながったことなどがパネルや当時の新聞で説明されているほか、貴重な二ホンカワウソの胎児や生息していた場所での食べ残しやフンも展示されています。
また、二ホンカワウソの毛皮やレプリカの骨に触れるコーナーも設けられ、訪れた人たちが興味津々の様子で体感していました。
訪れた人:
「絶滅してしまったけど、どんな感じで暮らしてたかを知れてよかったです」
「また二ホンカワウソが見つかってほしいと思います」
この特別展は県総合科学博物館で9月23日まで開かれています。