『放浪の天才画家』として知られる山下清の作品展が熊本県立美術館本館で11日から始まりました。映画やドラマでのイメージとは異なる芸術家としての山下清の姿をうかがい知ることができます。
11日から始まった『生誕100年山下清展』。会場には『放浪の天才画家』として親しまれた山下清の作品約190点が展示されています。
1922年、大正11年、東京の浅草に生まれた山下清。幼いころの『ちぎり絵』をきっかけに『貼絵』の制作に励みました。
18歳から日本各地へ放浪の旅に出て、旅先での風景を、帰って来た後に鮮やかな『貼絵』で表現しました。
当時、まだ認識されていなかった『貼絵』というジャンルを確立させていった一方で、彼自身は自分だけの世界を見つめるために制作活動を続けたといいます。
【山下清作品管理事務所 山下 浩 代表(甥)】
「実際に見た風景よりも山下清の心の中は色鮮やかになっている。作品を見てみると色が緻密に表現されている。その辺を間近で見ていただければと思います」
11日は、清の甥にあたる山下 浩さんが『家族が語る山下清』と題して特別講演会を行いました。
また、清が旅先に持って行ったリュックサックなども展示されていて、49年の生涯をさまざまな視点からうかがい知ることができます。
【来館者】
「とても興味があって一番(初日)に来ました。素晴らしくて、小さい紙を一つずつ貼絵にしているところを見たら感動した」
【来館者】
「今まで見ていたイメージと違って抜群の記憶力に驚いた」
『生誕100年山下清展』は熊本県立美術館本館で8月31日(日)までです。
【入場料一般1500円/高大生1000円/中学生以下無料】
TKUライブニュースでは来週月曜日から『きょうの一枚』と題して山下清展の見どころや制作秘話を紹介します。