TSKとJALとのコラボ企画。客室乗務員でJALふるさと応援隊の小岩井美樹さんが、「フルーツや野菜をこよなく愛する」大学生を取材しました。
地元・山陰のために何か役に立ちたいと、オリジナルのスムージーを販売してフルーツや野菜、そしてそれを育てる農家の思いを発信している大学生を紹介します。
JALふるさと応援隊 小岩井美樹さん:
一面にブルーベリーの木が並んでいて壮観です!
訪れたのは、島根県西部、浜田市弥栄町にある農場。
約1200本のブルーベリーが並びます。
JALふるさと応援隊 小岩井美樹さん:
では1ついただきたいと思います。とっても甘酸っぱくておいしいです。
このブルーベリー畑の一角で出会ったのは…。
中野一天さん:
今、「恋するバナナ」というスムージー屋をやっていて、スムージーを作っています。
中野一天さん。島根県立大学の3年生です。
学業の傍ら、2年前からこのスムージーの店を県西部のイベント会場などで出しています。
この日は特別にこの畑で店開きしてもらいました。
JALふるさと応援隊 小岩井美樹さん:
どのようなスムージーを作っているのですか?
中野一天さん:
私たちのスムージーは、地域の農家さんの果物を使ったスムージーを作っています。
JALふるさと応援隊 小岩井美樹さん:
とても気になります。私も飲んでみたくなりました。
中野一天さん:
きょうは阿郷農園さんのブルーベリーを使ったスムージーを提供します。
中野さんのスムージーは、地元産の旬のフルーツに浜田市産の牛乳、そして甘みを出すためバナナを加えます。
フルーツ本来の甘みと酸味をほどよくミックスさせるオリジナルのレシピは、店を始めた2年前、独自に考案。フルーツと牛乳のベストな配合を見つけ出しました。
中野一天さん:
こちら完成しました。
JALふるさと応援隊 小岩井美樹さん:
ありがとうございます。いただきます。
ブルーベリーの味も濃厚ですし、バナナと牛乳との相性もばっちりです。おいしいです。
スムージーの店は、その名も「恋するバナナ」。
ですが、バナナだけでなくブルーベリーやイチゴ、ミカン、リンゴなど、その時々の旬のフルーツを使います。
ひとたび店を出せば、60杯以上は売れるそうで、これまで2年間に20回ほど出店。
あわせて約1500杯を売り上げました。
中野一天さん:
島根県のものとか、浜田のものというものにこだわっていって、もっともっと農家さんを知っていただきたい、興味を持っていって私たちのこだわりというのがでるようになりました。
いいフルーツがあることを知ってほしいと、赤字にならないぎりぎりの値段で提供しています。
JALふるさと応援隊 小岩井美樹さん:
このスムージーもとてもおいしかったですし、スムージーを通じて農家さんが大切に果物を育ててきたんだなっていう丁寧さも伝わってきました。
中野一天さん:
ありがとうございます。ぜひこれも見てください!恋するバナナ便りです。
JALふるさと応援隊 小岩井美樹さん:
こちらの農家さんの思いが書かれているんですね。
中野一天さん:
今回、第1号として出させてもらったのが阿郷さん、今回の農園さんだった。
フルーツや野菜のすばらしさを伝えたいと始めたスムージーの店でしたが、まだまだ思いが届いていないと、中野さんは自ら農家を取材、農家の取り組みや思いを伝えるフリーペーパー「恋バナだより」を発行。スムージーを購入した人に手渡しています。
JALふるさと応援隊 小岩井美樹さん:
学生さんがこのような取り組みをされているのはすてきだなと思うんですが、阿郷さんはどう思われますか?
やさかファーム阿郷の里 阿郷一日さん:
この農園に来ていただきたいとこれが販路につながり、この弥栄町にもたくさん人が集まってくれるんじゃないか、若いエネルギーいいますか、いろいろなアイディアがあると思うので期待している。
中野さんはこれまでに8軒の農家を取材。すでに4軒分を「恋バナだより」にまとめ紹介。残る4軒分についても製作を進めているということです。
JALふるさと応援隊 小岩井美樹さん:
今後はどのようなことに取り組んでいきたいとお考えですか?
中野一天さん:
今後は学生生活忙しくなるかもしれないが、できる範囲で自分のペースでいろいろな活動をやっていきたいし、地域に根ざした活動をやっていきたい。
フルーツや野菜、そしてそれを育てる農家のすばらしさを知ってほしい!
中野さんはこれからも山陰のあちこちに出没、農業に「恋する」気持ちを込めてスムージーを作り続けます。
中野さんは、12日と13日には大田市大森町で店を出し、バナナと浜田産のイチゴのスムージーを提供することにしています。