ツイセキです。

【辰已キャスター】
「毎年この時期に多い海の事故。夏休みが目前に迫っているということで必要な知識を取材しました」

【海に来た子どもは】
Q:夏休みどれくらい海に来たい
「100回!」

【辰已キャスター】
「7月に入り本格的な海水浴シーズンに入りました。アツいので足元だけ浸かるのもとても気持ちいいです。きょうは平日なので海水浴客が少ないですが、週末はにぎやかになるんじゃないでしょうか」

【海水浴客は】
「ビーチサンダルも脱いだら(砂が)あつすぎて異常ですよね…
去年とか砂掘って入っていたが今年は入れない」

異常な暑さを感じ、思わず海に飛び込みたくなるこの時期。
しかし注意しなければ、命の危険と隣り合わせの場所でもあります。

【海水浴客は】
Q:どういった目的で浮き輪をもっている
「溺れないように」
Q:泳ぐのは得意
「苦手です」

こちらの兄弟は毎年家族で海水浴をしているといいますが、準備運動をすることや深い所に行かないよう決めているといいます。

【海水浴客は】
「(去年)一回奥まで行って帰れないんじゃないかと思って怖かった。パニックになりましたね。父親が冷静でこっちも冷静になれたのでよかったですけど…」

第六管区海上保安本部によると海水浴やSUPなどマリンレジャーによる事故は7月・8月に圧倒的に多く7割以上が「遊泳中」です。
そして、遊泳中に溺れた39人中「19人」が「死亡または行方不明」になっています。

去年7月にはベイサイドビーチ坂を訪れていた13歳の女子中学生が溺れ亡くなりました。

【第六管区海上保安本部・小野雄介 本部長】
「この事故は家族で来ていてお母さんと長男がテントを設営している間、目を離した隙に子供たちだけで海に入って深みにはまって溺れると。この教訓だが親は子供から目を離さない。子供たちだけで海に入らないということと浮力を確保する、ライフジャケットをできればつけるということ」

ベイサイドビーチ坂でも子供用のライフジャケットを無料で貸し出しているほか看板や放送で注意を呼びかけています。

一方、新たな通報システムも…。

≪デモンストレーション≫
「はい海上保安庁118番です。事件ですか。事故ですか」

【通報者】
「話しかけても叩いても反応がありません!」
【海上保安庁】
「倒れた方を映してください」
「映像確認できました。心臓マッサージが必要な状況と思われます。いまから動画を送りますのでご確認ください」

≪海上保安庁Live118≫
海上保安庁では今年から118番通報を受けた指令センターの職員が必要と判断した場合に電話の音声で伝えることが難しい現場の状況把握や巡視艇が向かうまでの間の対応を的確に伝えるため映像を繋ぐシステムを導入しています。

<スタジオ>
【辰已キャスター】
夏場になるとやはり水難事故というのは心配ですよね。年代別で見ると、10歳未満と10代が合わせて4割超えと大きく占めています。

楽しくて遊ぶことに集中してしまう。また子どもから少し目を離したときにいつの間にか…といった海水浴に対する気のゆるみが原因になりえます。

年齢関係なく溺れる可能性はあるものの、子どもは一層注意が必要ですよね。
この機会に家庭のルールを確認するのがいいかもしれません。

自分が溺れないようにすることはもちろん、溺れている人を助けに行く際の二次災害に関しても注意が必要です。

海上保安庁は溺れている人を抱きかかえるのは一緒に溺れる可能性があり、危険なため、必ず、浮き輪などの浮力があるものを持って助けに行ってほしいと呼び掛けています。
海のレジャーを楽しむために一人一人の事故防止の意識が必要です。

テレビ新広島
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