柏崎刈羽原発の再稼働をめぐり7月9日、新潟県の花角知事は長岡・柏崎エリアで意見交換を実施。立地自治体と周辺自治体には考え方に隔たりがあるようです。
【花角知事】
「柏崎刈羽原子力発電所の再稼働の問題について、ぜひ皆さんから率直な今のお考えなり、お気持ちを聞かせていただけたら」
県民の意見を集約する方法の一つとして花角知事が6月からブロックごとに進めている首長との懇談会。9日は長岡・柏崎エリアの6つの市町村のトップと非公開で意見を交わしました。
地元の同意が争点となる中、原発から半径30km圏内に位置する自治体からあがったのは、避難計画の策定などに対する財政面も含めた支援を訴える声。
【見附市 稲田亮 市長】
「避難計画をしっかりと確実なものにしていただきたい」
【出雲崎町 仙海直樹 町長】
「避難場所に対する整備、それに対する財政支援を県にお伝えした」
今後、UPZ圏内に位置する7市町は意見をとりまとめ知事に要望を行う考えです。さらには…
【長岡市 磯田達伸 市長】
「まだまだ県民・長岡市民のこの色々な問題・課題、原発の問題に対する理解というものがなかなか進んでいないのではないかと」
原発への理解を深めることや再稼働に対する意向をきちんと確認するよう求める声があがりました。その一方で…
【刈羽村 品田宏夫 村長】
「原子力発電所との付き合い方を一番よく知っているのは刈羽村の我々である。それは大きな声で発言をした」
原発の立地自治体は花角知事の早期の判断を求めています。
そして、最大の焦点となっている地元同意の“地元”の範囲を質す声も。
【柏崎市 桜井雅浩 市長】
「全国の原発の再稼働をめぐって、全県を範囲とした意識調査ということをやったところはございません。地元とか原子力発電所立地地域というのはどういう風なのかという部分も改めてお尋ねしたいというところも申し上げた」
柏崎市の桜井市長から疑問の声もあがる県民意識調査などを含め、判断を下す考えの花角知事。その判断の行方に注目です。