鳥取市の森林公園「とっとり出合いの森」の2025年秋に拡張される区域に、地元の園児たちが記念の植樹をしました。
ここは、かつて県立美術館の建設候補地だった場所で、計画見直しから20年あまりを経て「公園」として生まれ変わります。
園児たち:
おおきくなーれ。
園児たちが植樹したのは、ヤマアジサイ。
ここは、鳥取市にある森林公園「とっとり出合いの森」に新たに設けられる『湖山池天空エリア』。
2025年11月のオープンを目指し、整備が進められています。
この新しいスポットに愛着を持ってもらおうと、地元の地域づくり協議会などが一足早く園児たちを招きました。
園児:
滑り台で早く遊びたい。
園児:
ブランコして飛んで青島まで行きたい。
子どもたちもオープンを待ちわびる新エリア。
湖山池を一望できる「天空のブランコ」に、天然芝を敷いた長さ約30メートルの「巨大すべり台」など、自然や景観を活かした遊び場も設けられます。
「悲願が実った。非常に感慨深いです」
こう話すのは、地元の「地域づくり協議会」の会長を務める竹内房男さん。
実は、この新エリアは旧鳥取少年自然の家の跡地。
2025年3月、倉吉市に開館した鳥取県立美術館の有力な建設候補地でしたが、1999年に計画が見直され、その後は、使い道が定まらないまま放置されてきました。
ただ、湖山池を一望できる絶好のロケーション。
地元住民が県や市に活用を要望し、隣接する「出合いの森」の新エリアとして整備されることになりました。
鳥取県林政企画課・近藤一彦課長:
地元の方々の悲願だったということもあって、責任を感じつつもしっかりと整備を進めたい。地域の皆様に愛されながら憩いの場になるような新エリアを目指したい。
松保地域づくり協議会・竹内房男会長:
非常に子どもたちが集える、しかも山陰海岸ジオパークがすべて見渡せる。非常に景観もいい場所だし、一つの位置づけにはなるだろうと思う。
新たなにぎわいの拠点として、地元も期待します。
県は今後、要望があれば見学会や説明会を開くなど新エリアのオープンをPRすることにしています。