福岡県内では厳しい暑さが続いています。

例年より早く訪れた本格的な暑さに、野菜の生育にも影響が出ています。

福岡県小郡市の畑で今、収穫の時期を迎えているのが、暑い夏にビールと一緒に食べたい枝豆です。

もともと暑さに強いと言われる枝豆ですが、今年の早すぎる暑さでその出来に影響が出ているといいます。

◆コスモファーム 執行役員 久保田耕作 事業本部長
「豆はちゃんとついているが、枯れていたり豆が焼けている。規格外で廃棄になる」

実が1粒だけになったり実が膨らまなかったり、枯れてしまっているものの割合が増えたといいます。

◆コスモファーム 執行役員 久保田耕作 事業本部長
「葉先がこんな形で全然元気がない。下にも葉っぱが落ちて枯れている」

高い気温と強い日差しで葉っぱが傷んで落ち、順調に育ったものと比べると実の付き方も違います。

去年も猛暑の影響で収穫量が前の年から半減したため、今年は、新たに畝の間にある溝に水を通して高温と乾燥に備えてきたと言いますが、想定を上回る暑さに頭を悩ませています。

◆コスモファーム 執行役員 久保田耕作 事業本部長
「例年暑くなってきて、今年も8月盆過ぎまでの出荷を見込んでいるが、どこまで引っ張れるか、ちょっと怖い状況。この暑さが続けば、6割から半分くらいの収穫量まで減ってしまう可能性」

暑さの影響は、ハウス栽培にも…。

Q.芽が出ていない?
◆コスモファーム 執行役員 久保田耕作 事業本部長
「特に真ん中が高温で芽がまばらにしか出ていない」

この時期、手軽に食べられて人気のベビーリーフも暑さの影響を受け、芽が出にくくなっているといいます。

◆コスモファーム 執行役員 久保田耕作 事業本部長
「例年なら暑さにも何とか耐えながらやってはいるが、今年は特に梅雨明けも早かったのもあり、かなり今苦戦している」

今年はハウスの数を1.5倍に増やす対策を取りましたが、それで何とか去年と同じくらいの収穫量を確保できる見込みだと言います。

◆コスモファーム 執行役員 久保田耕作 事業本部長
「夏場に需要があるので、(ハウスの)面積を増やして経費はかかるが、商品が途切れないように何とかやっている」

テレビ西日本
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