プレスリリース配信元:ジブラルタ生命保険株式会社
教員の意識に関する調査2025
ジブラルタ生命保険株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:蕪木 広義)は、20歳~69歳の教員(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)2,000名(男性1,283名 女性717名)を対象に、「教員の意識に関する調査2025」をインターネットリサーチで実施し、集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
◆教員生活の充実度を100点満点で表すと? 平均は69.8点
自身の教員生活の充実度を点数(100点満点)で表すと何点になるか聞くと、「80点台」に最も多くの回答が集まりました。また、「50点台」や「60点台」、「70点台」、「90点台」にも回答が多くみられ、平均は69.8点でした。
◆子どもの頃に嫌いだった教科
男性では1位「国語」2位「保健・体育」、女性では1位「保健・体育」2位「算数・数学」
子どもの頃に嫌いだった教科を聞くと、男性では1位「国語」、2位「保健・体育」、3位「算数・数学」、4位「音楽」、5位「美術・図工」となりました。
女性では1位「保健・体育」、2位「算数・数学」、3位「社会」、4位「美術・図工」、5位「理科」となりました。
◆子どもの頃に就きたかった職業 男性・女性ともに3年連続で「教員」が1位に
子どもの頃に就きたかった職業を聞くと、男性・女性ともに1位は「教員」となりました。男女ともに子どもの頃の夢を叶えた人が多いようです。以降、男性では2位「プロスポーツ選手」、女性では2位「保育士・幼稚園教諭」、3位は男女ともに「公務員(教員・警察官・消防官・自衛官除く)」となりました。
◆教師として職場に入ってきてほしい有名人 男性回答・女性回答ともに1位「大谷翔平さん」
教師として職場に入ってきてほしい有名人を聞くと、男性回答・女性回答ともに「大谷翔平さん」が1位となりました。理由として、「ストイックで真面目で、生徒に多大な良い影響を与えてくれそうだから」、「常に向上心をもっていて目標を達成できる努力家なので、言葉に説得力があるから」、「努力することの大切さを上手に子どもたちに伝えることができそうだから」といった回答が挙げられました。努力家でストイックなイメージから大谷翔平さんに生徒のロールモデルとなってほしいと感じている人が多いようです。以降、男性では2位「イチローさん」、3位「武田鉄矢さん」、4位「明石家さんまさん」、5位「阿部寛さん」、女性では2位「天海祐希さん」、3位「明石家さんまさん」、4位「大泉洋さん」、5位「武田鉄矢さん」となりました。
[アンケート調査結果]
◆業務における苦労について
- 十分に時間を割けていないと感じる業務 小学校の教員と特別支援学校の教員では「授業の準備」が半数以上
業務における苦労について聞きました。
全回答者(2,000名)に、十分に時間を割けていないと感じる業務を聞いたところ、「授業の準備」(46.3%)が最も高くなりました。次いで、「自己研鑽」(39.9%)、「他の教員との交流」(30.0%)、「児童・生徒の学習指導」(22.5%)、「児童・生徒の生活指導」(19.7%)の順で高くなりました。
勤務先の学校種別でみると、小学校の教員、特別支援学校の教員では、「授業の準備」(いずれも51.5%)が半数を超えており、多くの人が授業準備の時間が足りないと感じていることがわかりました。また、中学校の教員、高等学校の教員では「部活動・クラブ活動の指導」(中学校19.8%、高等学校21.3%)が全体と比べて5ポイント以上高くなりました。
- 教員の業務において苦労していること 「保護者とのコミュニケーション」は3人に1人
全回答者(2,000名)に、教員の仕事で苦労していることを聞いたところ、1位は「保護者とのコミュニケーション」(33.7%)となりました。次いで2位は「児童・生徒の生活指導」(27.5%)、3位は「授業の準備」(26.0%)、4位は「学校行事の準備・運営」(21.0%)、5位は「児童・生徒の学習指導」(18.6%)となりました。また、「外国にルーツをもつ児童・生徒の指導・支援」(13.9%)もTOP10に挙がりました。
勤務先の学校種別でみると、特別支援学校の教員では「授業の準備」(37.2%)が最も高くなりました。また、中学校の教員、高等学校の教員では「部活動・クラブ活動の指導」(中学校23.4%、高等学校22.2%)が2割を上回りました。
- 「仕事の悩みを相談する相手がいる」77% 女性では87%、相談する相手 1位は「同世代の教員」
全回答者(2,000名)に、仕事の悩みを相談している相手がいるか聞いたところ、いる人の割合は76.9%でした。
男女別にみると、相談している相手がいる人の割合は、女性では87.4%でした。女性教員では大多数が仕事に関する悩みを相談できているようです。
年代別にみると、相談している相手がいる人の割合は30代(87.2%)で最も高くなり、30代以降では、年代が上がるにつれ低くなる傾向がみられました。
勤務先の学校種別でみると、小学校の教員では83.9%、特別支援学校の教員では84.7%となりました。
仕事の悩みを相談する相手がいる人(1,539名)に、仕事の悩みを相談している相手を聞いたところ、「同世代の教員」(59.0%)が最も高くなりました。同じ年代の教員同士ではお互いの悩みに共感しあえると考える人が多いのではないでしょうか。次いで「先輩の教員」(35.7%)、「家族」(31.1%)、「教頭先生」(22.6%)、「友人・知人」(21.5%)となりました。
男女別にみると、女性では、「先輩の教員」(男性31.5%、女性41.9%)と「友人・知人」(男性15.5%、女性30.3%)が男性と比べて10ポイント以上高くなりました。
年代別にみると、20代では「養護教諭」(15.9%)が5位に挙がりました。
勤務先の学校種別でみると、「校長先生」(小学校24.9%、中学校25.3%、高等学校10.1%、特別支援学校9.0%)は、小学校の教員と中学校の教員では25%前後となったのに対して、高等学校の教員と特別支援学校の教員では10%前後となりました。
◆スクールカウンセラー・スクールロイヤーについて
- スクールカウンセラー、スクールロイヤーの在籍率 「スクールカウンセラー」は80%、「スクールロイヤー」は14%
- スクールカウンセラーが自身の学校にいない人の65%が「スクールカウンセラーが必要だと思ったことがある」と回答、スクールロイヤーが自身の学校にいない人では64%がスクールロイヤーの必要性を実感した経験あり
近年、臨床心理に関する専門知識を活かし、児童・生徒、保護者、教職員に対して相談・支援を行うスクールカウンセラーだけでなく、子ども同士のトラブル、いじめ、虐待、保護者からの過剰な要求、事故など、学校で発生するさまざまな問題に対し法的な側面から助言を行うスクールロイヤーといった外部人材の教育現場への導入が進められています。
全回答者(2,000名)に、職場にスクールカウンセラーやスクールロイヤーがいるか聞いたところ、【スクールカウンセラー】では「いる」の割合は79.8%、【スクールロイヤー】では14.3%でした。スクールカウンセラーの配置が一般的になっていくなか、スクールロイヤーの配置については進んでいない学校が多いようです。
勤務先の学校種別でみると、【スクールカウンセラー】は、中学校の教員では86.1%となりました。一方で、特別支援学校の教員では54.6%と、全体と比較して20ポイント以上低くなりました。また、【スクールロイヤー】は中学校の教員では18.2%となりました。
職場にスクールカウンセラーがいない人(404名)に、スクールカウンセラーが必要だと思ったことがあるか聞いたところ、「必要だと思ったことがある」は65.3%でした。
勤務先の学校種別でみると、「必要だと思ったことがある」と回答した人の割合は、小学校の教員では71.4%でした。
また、職場にスクールロイヤーがいない人(1,714名)に、スクールロイヤーが必要だと思ったことがあるか聞いたところ、「必要だと思ったことがある」は63.7%でした。
勤務先の学校種別でみると、「必要だと思ったことがある」と回答した人の割合は、小学校の教員では68.1%、中学校の教員では66.1%と、7割近くが必要性を感じていることがわかりました。
◆子どもたちからもらうコトバについて
- 児童・生徒から言われて最もうれしかったコトバ 「ありがとう」がダントツ2位「先生が担任・担当でよかった、担任・担当になってほしい」3位「勉強が好きになった、面白く・楽しくなった」
学校生活で子どもたちからもらうコトバについて質問しました。
全回答者(2,000名)に、児童・生徒から言われて最もうれしかったコトバを聞いたところ、「ありがとう」(526名)が最も多くなりました。次いで、2位「先生が担任・担当でよかった、担任・担当になってほしい」(228名)、3位「勉強が好きになった、面白く・楽しくなった」(125名)、4位「先生のおかげです」(113名)、5位「できた、わかった」(111名)となりました。自身への感謝の言葉や児童・生徒の成長を感じられるコトバにうれしさを感じた人が多いようです。
男女別にみると、男女とも1位は「ありがとう」(男性368名、女性158名)、2位は「先生が担任・担当でよかった、担任・担当になってほしい」(男性138名、女性90名)となり、男性では3位「先生のおかげです」(75名)、女性の3位は「勉強が好きになった、面白く・楽しくなった」(55名)でした。
過去の調査結果と比較すると、初回の2022年調査以来、4年連続で「ありがとう」(2022年474名、2023年503名、2024年556名、2025年526名)が1位となっており、不動の人気のコトバとなっていることがわかりました。
最もうれしかったコトバをもらったときの状況・エピソードをみると、男女ともに1位の「ありがとう」では「問題が解けない生徒に根気強く教えた後に声をかけられた」、2位の「先生が担任・担当でよかった、担任・担当になってほしい」では「いろいろあったけれど、最後に言われて今までの苦労が吹き飛んだ」といった回答がありました。
- 児童・生徒から言われて最もへこんだコトバ 1位「授業がわからない・わかりにくい、下手」
児童・生徒から言われて最もへこんだ(落ち込んだ)コトバを聞いたところ、1位は「授業がわからない・わかりにくい、下手」(121名)でした。授業準備や工夫などを行っても、内容がうまく伝わらないという経験をした人も多いのではないでしょうか。次いで、2位「好きじゃない、嫌い」(74名)、3位「面白くない・つまらない」(69名)、4位「他の先生のほうがいい」(47名)、5位「うるさい、うっとうしい」(45名)となりました。
男女別にみると、男性では1位は「授業がわからない・わかりにくい、下手」(91名)で、2位は「面白くない・つまらない」(46名)、3位は「好きじゃない、嫌い」(41名)でした。女性では1位は「好きじゃない、嫌い」(33名)、2位は「授業がわからない・わかりにくい、下手」(30名)、3位は「他の先生のほうがいい」(27名)となりました。
過去の調査結果と比較すると、初回の2024年調査では1位は「説明がわかりにくい・わからない」(98名)となっており、教えた内容がわかりづらいといったコトバに落ち込むことが多いということがわかりました。
最もへこんだコトバを言われたときの状況・エピソードをみると、1位の「授業がわからない・わかりにくい、下手」では「難しいことを簡単に言いかえることができなかった」や「授業を迷いながら進めたらしっかり伝わらなかった」といった回答がありました。
◆子どもたちに身につけてほしいことについて
- 児童・生徒に身につけてほしいこと 1位「優しさ・思いやり」、20代では「コミュニケーション能力」が1位
全回答者(2,000名)に、児童・生徒に身につけてほしいと思うことを聞いたところ、「優しさ・思いやり」(57.4%)に最も多く回答が集まり、半数以上となりました。以降、「社会のルール・マナー」(49.5%)、「失敗しても立ち直る力」(48.9%)、「コミュニケーション能力」(48.4%)、「協調性」(44.6%)が続きました。
年代別にみると、20代では「コミュニケーション能力」(48.5%)が1位でした。また、60代では「失敗しても立ち直る力」(52.7%)が2位でした。
勤務先の学校種別でみると、中学校の教員では「優しさ・思いやり」が61.6%となりました。また、特別支援学校の教員では「コミュニケーション能力」(57.7%)が1位でした。
◆子どもに薦めたい映画・YouTubeチャンネルについて
- 児童・生徒に最も薦めたい映画1位「火垂るの墓」2位「ショーシャンクの空に」3位「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「となりのトトロ」30代では「ハリー・ポッター」が1位
児童・生徒に最も薦めたい映画のタイトルを聞いたところ、1位「火垂るの墓」(42名)、2位「ショーシャンクの空に」(31名)、3位「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ」、「となりのトトロ」(いずれも27名)、5位「サウンド・オブ・ミュージック」(26名)となりました。
TOP3となった回答について、薦めたいと思う理由をみると、1位の「火垂るの墓」では「戦争の悲惨さ、命の儚さ、大切さを知ってほしい」、2位の「ショーシャンクの空に」では「誠実に生きていればいつか報われるときが来ると思えるから」、3位の「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ」では「未来は変えられることを教えてくれる」、「となりのトトロ」では「優しさや夢をもち続けてほしい」といった回答がありました。
年代別にみると、20代・40代・50代・60代では「火垂るの墓」がTOP3に入りました。30代では「『ハリー・ポッター』シリーズ」が1位となりました。
- 児童・生徒に最も薦めたいYouTubeチャンネル1位「HikakinTV」2位「エガちゃんねる EGA-CHANNEL」3位「両学長リベラルアーツ大学」「中田敦彦のYouTube大学 - NAKATA UNIVERSITY」
次に、児童・生徒に最も薦めたいYouTubeチャンネルを聞いたところ、1位は「HikakinTV」(11名)となり、続けて2位「エガちゃんねる EGA-CHANNEL」(9名)、3位「両学長リベラルアーツ大学」「中田敦彦のYouTube大学 - NAKATA UNIVERSITY」(いずれも8名)、5位「Kevin's English Room / 掛山ケビ志郎」「予備校のノリで学ぶ『大学の数学・物理』」「QuizKnock」(いずれも7名)の順となりました。
TOP3となった回答について、薦めたいと思う理由をみると、1位の「HikakinTV」では「長く続ける人柄について学んでほしい」や「安心して見られるから」、2位の「エガちゃんねる EGA-CHANNEL」では「一面的に人や物を見てはならない」や「話に深みがある」、3位の「両学長リベラルアーツ大学」では「金融リテラシーを身につけてほしい」、「中田敦彦のYouTube大学 - NAKATA UNIVERSITY」では「学校では教わらない知識が身につくから」といった回答がありました。
◆教員・学校×有名人・ドラマ
- 教師として職場に入ってきてほしい有名人 男性回答・女性回答ともに1位「大谷翔平さん」
“教員”のイメージに合う有名人について質問しました。
全回答者(2,000名)に、教師として職場に入ってきてほしい有名人を聞いたところ、男性回答・女性回答ともに「大谷翔平さん」が1位となりました。理由として、「ストイックで真面目で、生徒に多大な良い影響を与えてくれそうだから」、「常に向上心をもっていて目標を達成できる努力家なので、言葉に説得力があるから」、「努力することの大切さを上手に子どもたちに伝えることができそうだから」といった回答が挙げられました。努力家でストイックなイメージから大谷翔平さんに生徒のロールモデルとなってほしいと感じている人が多いようです。以降、男性では2位「イチローさん」、3位「武田鉄矢さん」、4位「明石家さんまさん」、5位「阿部寛さん」、女性では2位「天海祐希さん」、3位「明石家さんまさん」、4位「大泉洋さん」、5位「武田鉄矢さん」となりました。
- これまでに最もハマった教師ドラマ 1位は「3年B組金八先生」、20代・30代では「ごくせん」が1位
最後に、これまでに最もハマった教師ドラマについて質問しました。
全回答者(2,000名)に、これまでに最もハマった(夢中になった)教師ドラマ(教師が主人公のドラマ)のタイトルを聞いたところ、1位は「3年B組金八先生」でした。ハマった理由として、「その時代に合ったテーマを取り上げている」などの回答が挙げられました。以降、2位「ごくせん」、3位「GTO」、4位「熱中時代」、5位「教師びんびん物語」となりました。2位の「ごくせん」では「悪者を教師が成敗してスッキリするので」、3位の「GTO」では「ハチャメチャだが筋が通っている」といった回答が理由として挙げられました。
年代別にみると、20代と30代では「ごくせん」、40代以上では「3年B組金八先生」が1位となりました。
また、印象に残っている主人公のセリフでは、1位の「3年B組金八先生」の「ミカンや機械を作っているんじゃないんです。人間を作っているんです」などの不良生徒を腐ったミカンと例えられたことに反論したシーンのセリフが多く挙げられました。そのほか、2位の「ごくせん」では、「私? 私はそいつらの担任の先生だ」、3位の「GTO」では、「いいじゃねぇかよ、お前はお前で」などが挙げられました。
※調査結果全文は添付のPDFファイルよりご覧いただけます。
■調査概要■
調査タイトル:教員の意識に関する調査2025
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする20歳~69歳の教員(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)
調査期間:2025年5月26日~6月2日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:2,000名
調査協力会社:ネットエイジア株式会社
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

データ提供 PR TIMES
本記事の内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMES (release_fujitv@prtimes.co.jp)までご連絡ください。また、製品・サービスなどに関するお問い合わせに関しましては、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。