茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京地方で、10日(木)夕方から夜のはじめ頃にかけて、線状降水帯が発生するおそれがあると気象庁が発表した。
1時間80ミリの雨も
午前11時時点では、1時間の降水量は多いところで、関東北部で80ミリ、関東南部で60ミリ、となっている。

1時間50ミリを超える雨は「非常に激しい雨」とされ、滝のようにゴーゴーと降り続き、冠水が発生しやすくなる。移動の際は足元にご注意を。80ミリを超えると「猛烈な雨」。大雨災害の発生に十分に警戒してほしい。
【最新】どこで雨が激しくなる?
気象庁がもつ雨予測のモデルのうち最も細かくシミュレーションできるLFMで、どの辺りで特に雨が強まる予想になっているか見ていく。

午後2時:関東北部で広く雨。前橋~宇都宮付近にかけて強い降水帯があり段々と南下。

午後4時:埼玉県で雨が降り始める。強い降水域が宇都宮からさいたま辺りまで大きく広がる。雨のエリアは引き続き南下。

午後6時:帰宅の時間。雨雲が神奈川まで届く。強い降水域がさいたまから東京都心付近、千葉西部辺りまで広がる。関東北部でも前橋辺りで引き続き強い雨。

午後7時:活発な雨域が東京都を広く覆う。都心から横浜辺りでかなり雨が強まりそう。神奈川県西部、群馬県南部でも強い雨が続く。

午後8時:活発な雨のエリアがさらに南へ、神奈川県まで下がる。横浜、東京都心付近も引き続き雨が強い。
このあと、だんだんと雨のエリアは狭まっていく予想となっている。
ただ、雨の予想はモデルによって時間帯や場所が大きく変わる。別のモデルでは、活発な雨雲の南下がもっとゆっくりで、日付が変わる辺りまで都心付近でも強い雨が降る予想を出しているものもある。
大気が全体的に不安定なので、急なゲリラ雷雨の発生も心配される。最新情報を確認し、移動は十分な余裕をもってお願いしたい。
【執筆:川原浩揮】