今年4月に掘削が完了した広島高速5号線のトンネル工事について、専門家は、牛田地区での掘削工事による地表面の変動は収束したと判断しました。
委員会に先立ち行われた「住民代表による意見表明」では、住民が「不具合が発生しても有効な対策をとらず工事を進めた」などと訴えました。
広島高速5号線は広島空港へのアクセス向上を目的に1号線と広島駅北口を結びます。しかし掘削機のトラブルやトンネルの真上に位置する住宅地で地表面が隆起するなど問題が発生していました。
きょうの委員会で専門家らは「工事の影響による地表面の変動は収束した」と判断し「今後およそ10年間にわたり計測が妥当」としました。
【広島高速道路公社・小倉宏彦建設部長】
「令和9年(2027年)度上期の供用開始に向けて今一度気を引き締めて、取り組んでいきたい。
安全安心を第一にやっていきたいと考えています」
広島高速道路公社は、きょうの結果を受け地表面変動の収束について最終判断を行うとしています。