自身の学歴詐称問題をめぐり伊東市議会から辞職を勧告された田久保眞紀 市長が7月7日夜に会見を開き、辞意を表明しました。その上で出直し選挙に立候補する意向を示しています。
伊東市の田久保眞紀 市長をめぐっては市が発行した最新の広報誌や報道機関が依頼した経歴調査票に「東洋大学法学部卒業」と記されている一方、市長は7月2日に開いた記者会見で実際には除籍されていたことを明らかにしています。
こうした中、同市の市議会では7日、田久保市長に対する辞職勧告決議案が提出され、採決の結果、全会一致で可決されました。
これを受け、田久保市長は同日夜、改めて「大学の記録においては除籍だった。在学期間証明書を取り寄せたところ1992年3月31日に除籍になっていた」と説明し、「市の広報誌は事実に反する。記事を作成するにあたり卒業と記載することを認めていた」と話しました。
その上で辞意を表明し、出直し選挙に立候補する意向を示しています。
一方で質問が集中したのは田久保市長が卒業を証明する資料として、市議会の正副議長などに見せたとする卒業証書です。
会見には疑惑の卒業証書を持参することはありませんでしたが、「私の中では本物であると思っている」と述べました。
他方、「私の方で本物と証明するための卒業証明書等が取れないので、こうなった以上は捜査機関に調べてもらって、その結果を待ちたい」と卒業アルバムや在籍証明書などと共に検察に上申する考えを示しています。
疑惑の卒業証書については現在、同席した代理人弁護士が職責のもと保管しているといい、代理人弁護士も「今の時点でどういうことなのかと聞かれても本当にわからない。私の目から見て今のところあれが偽物とは思っていない」と強調しました。