駐車場にポツンと置かれた段ボール箱。
箱には「子ネコがいます。飼えそうな方、よろしくお願いいたします」と書かれています。

箱を開けると、中には三毛猫が一匹入っていたといいます。

捨て猫があったのは、佐賀市にある保護猫カフェ。
スタッフは「またかって思いと、やはり無責任だなって」と話します。

この保護猫カフェでは、保健所から猫を引き取り里親探しをしていますが、一般からの猫は受け入れていません。

しかし、子ネコ発見の前日である2日午後5時ごろ、定休日の保護猫カフェの駐車場に1台の白い車が。
降りてきた人物が、子ネコが入ったとみられる段ボールを地面に置いたのです。

しかし、すぐには立ち去らず、約2分。
再び車から降りてきます。

捨てるのを思いとどまった?かと思いきや…段ボール箱を数メートル移動させただけ。

命を捨てる、「捨て猫」の瞬間です。

ここから発見までの約15時間、子ネコは命の危機にさらされていました。

放置から12時間後の午前5時ごろ。
箱がカラスにつつかれています。

スタッフ:
カラスって子ネコを食べるんですよね。中にいるのに気がついて、攻撃して食べようとしているところ。

その数時間後、出勤してきた保護猫カフェのスタッフが段ボールの中にいた子ネコを保護。

さらに、箱から抜け出たとみられるもう1匹も近くで見つかり、保護されました。

2匹にけがはありませんでしたが、段ボールには血がついており、他にもネコがいた可能性もあるということです。

店は警察に通報し、警察は動物愛護法違反で捜査を進めています。

スタッフ:
置いていくだけなら簡単ですけど、その後の責任が全部うちに来てるっていうことは分かって欲しいなと思います。