相馬農業高校野球部は部員わずか4人。その中心となるのは野球歴わずか2年の双子の兄弟だ。持ち前の明るさと努力で互いを高め合い、夏の県大会でまずは1勝!大会に向けて汗を流す姿に迫った。

双子兄弟がチームをけん引

グラウンドで黙々と練習に励む、相馬農業高校野球部。1・2年生合わせてわずか4人のチームを引っ張るのは佐々木健成(ささきけんせい)選手と佐々木康成(ささきこうせい)選手。2人は双子の兄弟だ。

相馬農業高校・2年 佐々木兄弟
相馬農業高校・2年 佐々木兄弟
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2人について顧問の鵜沼良延先生は「実は野球初心者。1年目に関しては球場に行って何をやっていいかわからないという状況だった」と語る。

先輩へのあこがれ

実は、2人が野球に出会ったのは高校1年生の時。先輩たちの熱いプレーと明るい雰囲気に強い憧れを持ったのが入部のきっかけだという。

野球を始めて2年…大会に向け練習を続ける
野球を始めて2年…大会に向け練習を続ける

兄の健成選手は「僕が1年生だったときの3年生の影響が大きい。その人も、2年生の夏から野球を始めていて、力をもらったというか初心者でもできるのだなと思った」と話す。

先輩の姿にあこがれて
先輩の姿にあこがれて

弟の康成選手は「陽気な感じとか周りの人に喋りかけるとか、自分にはないものを持っているので近づいて、そういう所をどんどん吸収していきたいと思った」と話す。

野球ではライバル

2人のポジションは、兄の健成選手が外野、康成選手が内野。野球歴は1年3カ月ほどだが、軽やかな守備と力強い送球…自信を感じさせる動きは、これまでの猛特訓があってこそ。

インタビューに答える部長で兄の健成選手(左)
インタビューに答える部長で兄の健成選手(左)

明るくムードメーカーの兄・健成選手と、静かな闘志を秘める弟・康成選手。性格は正反対ながら、お互いを高め合ってきた。
部長で兄の健成選手は「野球ではやっぱりライバル。心を燃やすような存在なのでずっとこのままでありたい」と語る。

連合チームで挑む夏

夏の福島大会で、相馬農業は原町高校と共に南相馬連合として出場。まずは1勝を誓う。
健成選手は「連合チームなのもあって合同の練習量は少ないけど、連携もしっかり練習試合でとれていると思う。大会で活かせるように頑張っていきたい」と話す。

南相馬連合として出場
南相馬連合として出場

康成選手は「合同チームの人たちに悔いを残さないように、自分で一生懸命他の人たちを盛り上げられるようなプレーをしたい」と話した。

「悔いを残さない」と語った康成選手
「悔いを残さない」と語った康成選手

7月10日に開幕する夏の高校野球・福島大会。南相馬連合は初戦で会津と対戦する。
(福島テレビ)

福島テレビ
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