岩手県遠野市宮守町で唯一のスーパーとして地域の暮らしを支えてきた店が、7月3日に新しく生まれ変わりました。
高齢化や人口減少の影響で厳しい経営が続くなか、“最後のスーパー”としての再出発です。

遠野市宮守町にある道の駅みやもりの一角でリニューアルオープンしたのは「マルシェ生鮮館」です。

この地域で唯一のスーパーが再出発すると聞いて、さっそく近くの住民たちが買い物に訪れていました。

近所の住民からは「ここ以外に行くところが無いので困る、長く続いてほしいと思って来た」という声が聞かれました。

マルシェ生鮮館は1995年に「道の駅みやもり」の開業に合わせて同じ建物内にオープンしました。

しかし最近は高齢化や人口減少の影響で経営が難しい状況が続いていました。

マルシェ 中下雅徳社長
「本当に多くの人が応援してくれて、もう絶対ここでがんばって行かなきゃいけないなという強い思いを持った」

オープン当初は150坪だった敷地は今回のリニューアルでわずか10坪になりました。

それでも肉や魚などの新鮮な食料品のほか総菜や弁当など約400種類・1000点以上の商品を揃えています。

中下雅徳社長は「『ありがたい』というよりも、こちらのほうが責任重大だなと。これからも頑張っていきたい」と話していました。

地域の暮らしを支えたいと“最後のスーパー”を守っていく努力が続けられています。

岩手めんこいテレビ
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