参議院選挙が2025年7月3日に公示されました。保守王国と呼ばれてきた岐阜県では、現職の大野泰正議員が立候補せず、新人6人が1つの議席を争います。

■自民党の若井敦子さん “逆風”も「信頼回復に努めるしかない」
改選1議席を争う参院選・岐阜選挙区には、いずれも新人の6人が立候補しました。現職の大野泰正議員は、自民党派閥の裏金事件で在宅起訴され、6月に立候補しないことを表明しました。
自民党から立候補したのは、空手の元世界チャンピオンで、公明党の推薦も受ける新人の若井敦子さん(53)です。
自民・若井敦子氏:
「アスリート魂を再燃させ、未来を絶対に諦めない。東京一極集中を是正して、真の地方創生をこの岐阜から実現してみせる。挑戦の先にしか未来がないのであれば、私、若井敦子がそれを体現いたします」

裏金事件の影響を感じているか聞かれると…。
自民・若井敦子氏:
「確かにそれはありますね。県民、国民の皆さまの率直な意見ととらえて、これから私たちが信頼回復に努めていくしかないと思っています」
Q.有権者に裏金問題をどう説明する?
自民・若井敦子氏:
「これから私たちが行動していくことが、少しずつ信頼回復につながっていくんじゃないかなと思っております」
■立憲民主党の服部学さん 「保守王国の壁を崩す」
立憲民主党からは、新人の服部学さん(54)が立候補しました。
立憲・服部学氏:
「日々の生活を支えるための減税、消費税の減税。私たち立憲民主党は、食料品にかかる消費税を0%に実現してまいります」

服部さんは、国民民主党の県連の支持や連合岐阜の支援を受けるだけでなく、日本維新の会と予備選を行い、候補に選ばれました。
しかし、共産党との候補者調整は間に合いませんでした。
Q.野党一本化できなかったが、どう受け止めている?
立憲・服部学氏:
「それぞれの党のお考えがありますので、仕方がないことだと思います」
Q.自民に“裏金で逆風”も…生かすことは?
立憲・服部学氏:
「なんとか生かしたいとは思っておりますけれども、なかなか今まで岐阜県は保守王国と言われておりまして、大変高い壁だと思っておりますので、何とかそこを崩していければなと思っております」
■共産党の三尾圭司さん 「物価高騰を何とかする」
共産党は、新人の三尾圭司さん(49)が4度目の国政挑戦です。物価高への対策のほか、福祉や教育の充実を訴えます。

共産・三尾圭司氏:
「灼熱なまでの太陽のもとで、なのに皆さんの懐といえば、隙間風どころか南極並みに冷え切ってしまっている。物価高騰を何とかすべく、自公政権では完全に無為無策だったと。私たちは消費税を真っ先に減税するんだと」
■参政党の瀬尾英志さん “日本人ファースト”で一歩前へ
参政党からは、介護職員の新人・瀬尾英志さん(40)が立候補しました。
参政・瀬尾英志氏:
「この30年間ずっと日本は良くなってきたでしょうか。どんどんと悪化の一途をたどり、政治家の方たちは私たちの方を向いてくれていたでしょうか」

中でも力を入れるのが、党が掲げる“日本人ファースト”の政策です。
参政・瀬尾英志氏:
「日本人のための政治を行う。大量の外国人移民のNOを訴え、そして現在の政権与党のNOを訴え、私たちが日本を1つ前に押し進めていきます」
■諸派の小池裕之さん 無所属の伊藤あゆみさんも立候補
岐阜選挙区にはこのほか、諸派の新人・小池裕之さん(31)と、無所属・新人の伊藤あゆみさん(54)も立候補を届け出ました。

諸派・小池裕之氏:
「偏向報道の是正と、NHKをぶっ壊すということと。不法移民の関係で日本の治安が乱れているので、これを是正したいなと思っております」
無所属・伊藤あゆみ氏:
「無駄な選挙。選挙費用、ポスターもいりません。その辺も訴えていきます」
(東海テレビ)