香港の格安航空会社が徳島と香港を結ぶ国際定期便を9月から当面の間、全便運休すると発表した。
香港で「7月5日に日本で大地震が起きる」といううわさが広がり、利用客が減っていることを受けての措置だということだ。
徳島県の後藤田正純知事は「科学的根拠のない風評被害により運休となるのは大変残念」などとコメントしている。

■「7月5日に日本で大地震」うわさ広がり利用客の減少続く 9月から当面運休へ
香港の格安航空会社のグレーターベイ航空による、徳島空港と香港国際空港を結ぶ定期便は、去年11月に就航し、週に3往復運航していた。
しかし、香港で「7月5日に日本で大地震が起きる」といううわさが広まり、日本に向かう便の利用客が減り続けたため、5月には週2往復に減便された。
そして2日、グレーターベイ航空は9月1日から当面の間、全便を運休すると発表した。
理由として「本年に入り予測もし得ない噂、予言等から頼みのインバウンドが激減したこと、また、日本人の海外渡航需要が思うように戻り切っていないことにより路線維持に際する収支が見込めず」などと説明している。

■後藤田知事「科学的根拠のない風評被害により運休となるのは大変残念」
徳島県の後藤田知事は次のようにコメントしている。
後藤田知事のコメントより:定期便就航以来、県内事業者の皆様にも御協力いただきながら経済・観光交流の拡大に取り組んでおり、科学的根拠のない風評被害により運休となるのは大変残念である。
運航再開については訪日旅行需要の回復状況をみながら協議していくことになるが、定期便の有無に関わらず、引き続き重要市場である香港からのインバウンド誘客に取り組んで参りたい。
