2022年、仙台市青葉区のアパートで知人の男性を殺害して遺体を切断し、若林区荒浜に遺棄した罪などに問われた女に対し、検察は懲役26年を求刑しました。
起訴状などによりますと、住居不定・無職の山口優被告は、2022年11月、交際相手の前田広樹被告と共謀し、青葉区のアパートで佐藤大貴さんの首をタオルのようなもので絞めて殺害。
さらに、浴室で遺体をチェーンソーで切断した後、キャリーケースに入れて若林区荒浜までタクシーで運び、土の中に遺棄したとされています。
これまでの裁判で、山口被告は死体損壊と遺棄については起訴内容を認める一方、殺人については
「佐藤さんのてんかんの発作を抑えようと、口と鼻をタオルでふさいだ結果だった」
と、否認していました。
3日、仙台地裁で開かれた論告求刑公判で、検察側は「てんかんの発作で部屋を荒らされたことに腹を立て、殺害に至った冷酷かつ残忍な犯行」などと指摘し、懲役26年を求刑しました。
判決は7月10日に言い渡されます。
この事件を巡って、仙台地裁は共犯の前田被告に対し、懲役25年の実刑判決を言い渡していて、前田被告は控訴しています。