質のいい睡眠に導く猫型ロボットなど睡眠市場が急拡大しています。

2日から東京ビッグサイトで開催されている「ライフスタイルWeek夏」。

質のいい睡眠をテーマにした「快眠グッズフェア」では、紙でできた糸などを使用した紙寝具や振動や光で起床をサポートする目覚まし時計など、約300点の快眠グッズが展示されています。

ライフスタイルWeek・菊池孝宏事務局長:
(来場者から)快眠をテーマにしたアイテムを「たくさん出展してくれないか」という要望があり、ゾーンを作った。

世界的に見ても睡眠時間が短い日本。
その分、質の良い睡眠を求める声が多く、関連市場は年々拡大し続けています。

今回のフェアでも市場をけん引するトレンドを取り入れた商品があります。

楽天市場は“夏の温活”がトレンドと予測しています。

猫型ロボット「utataneco(うたたねこ)」は一定のリズムでお腹が膨らみ、一緒に寝るだけで自然と腹式呼吸になれる商品。
夏にクーラーで体調を崩す人が多いことなどから、本物の猫の体温を再現した温熱機能も搭載されています。

アメイズプラスPR事業部・中平充輝さん:
リラックスするには温かいモノを抱えるのが大事。(温活は)コロナ禍を経て健康への関心が高まり、よりホットワードになっている。

猛暑を逆手に取った販売戦略が可能性を広げる一方、最新技術で需要の取り込みを目指す企業もありました。

それが睡眠と技術を掛け合わせた“スリープテック”と呼ばれる商品です。

立ち姿勢の写真2枚と体重や身長など基本的な情報を打ち込むだけで、数万人のデータを学習したAIが10パターンの中から最適なタイプの枕を提案するというサービス。
時間がかかるオーダーメード枕の注文がスマホ一つで完結し、3日以内に商品が届きます。

AIに最も低いスーパーロータイプと提案され、実際に試した上中キャスターは「これくらい低くていいんだ。ちょっと自分では気付かなかったですね。これよりも今少し高い枕を使っているんですけれども。こちらのスーパーロー、一番低い枕の方が断然、寝心地がいいです」と話しました。

やよいディライト経営戦略部・羽田流星チーフ:
AIを使うことで時短にもなるし正確性も上がるしメリットしかない。これからより必要性が上がってくる。

“温活”に“スリープテック”など、進化し続ける睡眠業界について、ライフスタイルWeekの菊池孝宏事務局長は「ウェルネスの精神が広まっていることから、(快眠グッズフェアは)来年、再来年とどんどん大きくなり、快眠グッズがたくさん出展する展示会ができあがっていくことに期待している」と話しました。