投資額は約3800億円。
トライアルホールディングスによる西友の完全子会社化が完了しました。
カツ丼は299円、たまごサンドは199円。
九州を中心にディスカウントストアを展開するトライアルホールディングス。
2日、東京都内で記者会見を開き、大手スーパー・西友の全ての株式を約3800億円で取得し完全子会社化したと発表しました。
トライアルHD・永田洋幸社長(西友新会長):
西友・トライアルが一緒になる中でのビジョンとして、「買い物は面白く、暮らしを豊かに」。トライアルと西友が一緒になって伝えていきたい。
西友の買収で関東・中部エリアなどの営業基盤強化を狙うトライアルですが、目下の狙いは地元・九州で展開してきた小型店舗「TRIAL GO」の関東進出です。
トライアルは西友の店舗で総菜などを製造し、TRIAL GOのサテライト拠点にすることを計画。
2025年の秋にも関東に出店する方針です。
一方、西友側としてのシナジーについて、西友の大久保恒夫新副会長は「トライアルはITテクノロジーが非常に強い会社。トライアルと一体になることによって、西友の商品力・販売力がさらに強化され価値創造ができるだろう」と話しました。
西友・楢木野仁司新社長:
都心における営業は、われわれより西友の方がノウハウや技術を持っている。その中で発展をさせていく。より支持の高い店舗に進化させていく取り組みを前提に考えている。
トライアルは強みであるタブレット端末付きの買い物カートなどのデジタル技術を西友に広げることを検討しているほか、西友のプライベートブランドの商品をトライアルで販売するなどお互いの強みを補完し合い、収益率の向上を図りたいとしています。