記録的な猛暑が続く中で、暑さ対策の常識も変わってきているようです。
2日も79地点で猛暑日を観測した日本列島。
街で熱中症対策を聞いてみると、「日傘と制汗剤シートとか持って、休んだ瞬間に拭いてる」「今日になって急にクールネック買って。外で『暑っ!』ってなって」といった声が聞かれました。
猛暑に立ち向かう暑さ対策は大人だけではありません。
栃木・壬生町の小学校では、熱中症対策として日傘をさすことを推奨しています。
4年生の女子児童は「いつも暑いので、雨が降ってなくてもさしてます」と話しました。
この取り組み、いつから始まったのでしょうか。
壬生小学校の佐山英雄校長によると、「今年度で6年目を迎えます。傘と傘との“距離が保てる”ということと、熱中症から身を守れると」とのこと。
傘を広げるとちょうどよい距離が保てることからコロナ禍に始まりましたが、年々増す厳しい暑さから子どもたちを守るために推奨しているといいます。
今では傘の内側が黒く、地面からの照り返しを吸収するタイプなど、本格的な日傘をさす児童が増えたということです。
壬生小学校・佐山英雄校長:
熱中症から“身を守る”一つの方法ということで、子どもたちには自分で考えて選択してほしい。
さらに、日傘の先を行く最先端の暑さ対策が…。
SNSで話題となったのは、頭にかさを乗せる男の子の写真。
「両手が空くし、安全で動きやすい!」などの反応が相次ぎました。
小学3年生の男の子にオススメしたという母親は、「中に(頭が)浮くような五徳がついていて、風通しが良くて涼しいみたい。快適だったよ~と。先生も『どこで買ってるの?』と興味を示してくれた」と話します。
一方、関西の小学校では教室に冷凍庫が。
兵庫・たつの市教育委員会・岩田昌喜教育総務課長:
保冷剤付きのランドセル用の“背当てパッド”。各家庭で保冷剤冷やして登校できるが、帰る時には保冷剤が解けてしまうので、冷凍庫を導入した。
今ではクールネックなど、さまざまなグッズを冷やして児童の命を守っているそうです。
さらに、屋外で働く人たちを守る新たな取り組みも。
熊本城で働くスタッフがかけていたのは、サングラスです。
2025年から、屋外で働くスタッフを守るためにサングラスの着用を認め、SNSで発信しています。
熊本城総合事務所・國本樹子主幹:
我々はこういった意味でサングラス着用を認めていますので、皆さまよろしくお願いしますという意味。率先してどんどん新しいルールを作って、働く人を大事にしてもらえたら大変ありがたい。