2025年も残りあと半年、さまざまな罪やけがれをはらう「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」が山形市の神社で行われた。参拝者は「茅の輪」をくぐって7月1日からの半年の無病息災を祈願した。
「夏越の大祓」は半年のけがれを払い残りの半年を無事に迎えるため、平安時代から続いている伝統行事。
山形市の諏訪神社で行われた神事には約70人が参加した。
(リポート)
「今年も残すところあと半分。これからの暑い夏を乗り切るための夏越の大祓を代表するのが茅の輪くぐりです」
山形市内では最も大きいとされる直径約3メートルの「茅の輪」。
「夏越の大祓」の日に茅の輪を8の字に3周することで、半年間の罪やけがれを清められるとされている。
参列した70人は和歌を詠む宮司たちに続いて茅の輪を周りながら、あすからの半年に思いをはせていた。
(参拝した人)
「物価は高いしコメ騒動もあったし、大変な時代でした。あとの半年は絶対いい年になる」
「これからずっと暑くなると思うので、せっかく厄をはらったので精一杯楽しんでいきたい」
続いてやってきたのは神社の隣にあるこども園の園児たち。
仲良く手をつないで上手に茅の輪をくぐっていた。
(園児)
「輪っかをくぐるのが楽しかった」
「(Q.何を願った?)みんなと一緒にいられること」
(諏訪神社・栄城徳彦権禰宜)
「夏越の祓は今年半年分の罪・けがれをはらって、残りの半年を健やかに過ごせるよう祈る神事。茅の輪をくぐって清い心と体でもう半年を乗り切ってほしい」
諏訪神社では、7月1日まで茅の輪を設置しているという。