福岡と博多の街を望む「天守閣」はあったのか、現存する福岡城の天守台で初めてとなる本格的な発掘調査が30日、はじまりました。
発掘調査が始まったのは天守台の石垣に囲まれた「穴蔵」と呼ばれる場所で、『天守閣』が存在したなら、その基礎があったとされています。
30日の発掘ではスコップなどで地面を薄く削っていき、建物の土台となる礎石の設置状況などが調べられました。
福岡城には現在、天守閣はありませんが、実在したかどうかはわかっておらず、天守台では初となる今回の調査に期待が寄せられています。
◆福岡市 史跡整備活用課 中村啓太郎 課長
「もし建物が建っていたとしたら、瓦などが出てくる可能性があると思います。どういった状況であったかが少しでもわかっていくと、それは今後の研究につながっていくと思います」
調査は12月ごろまで予定されていて、期間中は一般の立ち入りが制限されます。