7月3日公示、20日投開票の参院選をめぐり、社民党と参政党は30日、相次いで記者会見を開き、新たに擁立する候補者を発表した。
社民党は30日午後、会見を開き、タレントのラサール石井氏を参院選比例代表に擁立することを正式に発表し、福島党首は「社民党は変わります」と述べた。
福島党首と共に会見に臨んだ石井氏は「日本はどんどん悪くなる。税金は上がり、社会保険料は上がり、物価は上がる」などと政府を批判し、「諦めるのはやめた。黙ってみているのもやめた。政治に発言することをひとつの仕事としてやっていくことを決めた」と出馬理由を語った。
出馬表明が公示直前になったことについては、出演していた舞台の終演のタイミングを待ったためと説明した。
社民党は政党要件を満たすためには、参院選で2%以上の得票もしくは3人以上の当選が必要となる。
また、参政党も午前、会見を開き、4月に日本維新の会を離党し、無所属で活動していた梅村みずほ参院議員について、参院選の比例代表に擁立することを正式に発表した。
神谷代表と共に会見に臨んだ梅村氏は、「大阪府民に私の6年はどうだったのかという審判を仰ぐ機会をいただきたいと道を模索していた」とした上で、「梅村みずほという選択肢を府民に示したいと強く思った」と、出馬に至るまでの思いを語った。
また、梅村氏は当初、自民党や国民民主党からの出馬も模索したが環境が整わず、見送りを考えていたことを明かした。
そして、所属議員が5人以上でなければ日本記者クラブが主催する与野党党首の討論会に参加できないことに言及し、「現職である私が入党することで神谷代表がメディアで大活躍ができるということ、全国を駆け回って候補者たちを応援することで、参政党の票の底上げにいくらか貢献できるのではないかということを考えて決断した」と述べた。
梅村氏は「参政党の皆さんと一緒に、参政党旋風を巻き起こす熱い夏にしたい」と強調した。
参政党は所属国会議員が5人となり、国政政党としての政党要件の条件2つを共に満たした。
一方、日本保守党は、参院選の比例代表に、弁護士でタレントとしても活動している北村晴男氏を擁立することを発表した。