アメリカで26日、ファッション誌「VOGUE(ヴォーグ)」の編集長を37年間務めたアナ・ウィンター氏が、編集長を退任する意向を伝えたという。アナ・ウィンター氏は、映画「プラダを着た悪魔」のカリスマ編集長のモデルとも言われている。CNNは「雑誌が新たな方向へ進む機会」と報じている。
37年間務めた名物編集長退任へ
映画「プラダを来た悪魔」のモデルとも言われているファッション誌「VOGUE」の名物編集長が、退任することが明らかになった。

アメリカ版「VOGUE」は“ファッションのバイブル”と呼ばれ、世界で最も影響力のあるファッション誌といわれている。
その編集長を37年間務めたアナ・ウィンター氏が社内のスタッフに向け、26日に編集長を退任する意向を伝えたという。

ボブヘアにサングラス、そして最新モードがトレードマークのアナ・ウィンター氏は、現在75歳だ。1988年にアメリカ版「VOGUE」の編集長に就任した。世界で最も有名なファッション誌の編集長だ。
2006年に公開され大ヒットした映画「プラダを着た悪魔」で、メリル・ストリープが演じたカリスマ編集長のモデルとも言われている。原作者はこのモデル説を否定しているが、2022年にはニューヨークでのファッションショーの最前席にアン・ハサウェイと並んで着席し、映画のシーンを彷彿とさせると話題になった。
退任後も、兼任しているほかの役職には留まる意向
また、ニューヨークのメトロポリタン美術館で毎年開催されるファッションの祭典「メットガラ」を主催した。

取材班:
セレブ達が到着する度、沿道からは大きな歓声が上がっています。
「メットガラ」は世界的スターが豪華なドレス姿を披露し、ファッション業界で最も重要なレッドカーペットイベントと評されている。

ウィンター氏は、ファッション界で最も影響力のある1人とされている。アメリカ版「VOGUE」編集長退任後も、現在兼任しているほかの役職には留まるということだが、カリスマ編集長の退任に、CNNは「業界で最も影響力のある雑誌が新たな方向へ進む機会になる」と伝えている。
(「イット!」6月27日放送より)