IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は、アメリカによる空爆を受けたイランの核施設について「深刻な損傷を受けたのは確かだが、完全に破壊されたわけではない」との認識を示しました。
これはグロッシ事務局長が27日に収録されたアメリカのテレビ局CBSとのインタビューの中で述べたものです。
グロッシ氏は、イランが備蓄していた濃縮ウランについて「一部が移動された可能性もある」と述べたうえで、濃縮活動についても、数か月以内、あるいはそれより早く再開できる可能性があるとの見方を示しました。
この発言は、アメリカのトランプ大統領が「イランの核開発を数十年遅らせた」と主張していることに対し、異なる見解を示した形になります。