きょう(=27日)が和歌山・白浜のパンダの最終観覧となりました。
関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ」では、世界20カ国以上のパンダ施設を取材、上野動物園の双子パンダは週に1度は見に行くというパンダジャーナリストの中川美帆さんに話を聞きました。
きょうの服装は「あした中国へ行く4頭をあしらった、アドベンチャーワールドで買ったTシャツ」を着てきたということです。「元気に旅立ってねという思いを込めて」ということです。
中川さんと同じく4頭がプリントされたTシャツを着ているお客さんが非常に多くいました。
(Q.中川さんは、きょうだけしか食べられない特別なスイーツも食べた?)
【中川美帆さん】「4頭の顔、特徴をあしらったチョコレートとシフォンケーキがついたデザートで、1時間近く並んで、先ほど完売しちゃったみたいなんですけど、食べることができました」
(Q.ここ(アドベンチャーワールド)で見られる、最後の1日。ご覧になっていかがでしたか?)
【中川美帆さん】「朝まず最初に良浜見て、真っ先におやつをニンジンやビスケット食べていて、あと彩浜、結浜、楓浜も竹を食べていたので、本当元気そうで安心しました」
(Q.アドベンチャーワールドのパンダ飼育のすごさはどんな所?)
【中川美帆さん】「パンダって、オスとメスが交尾して自然繁殖できる機会は1年間に2、3日ぐらいしかないんです。そのタイミングを見極めて、自然繁殖でこれだけの数の中国以外で世界最多の実績があり、素晴らしいなと思います。
アドベンチャーワールドではこれまで12回の繁殖、17頭の赤ちゃんパンダが誕生しています。双子のパンダは野生の場合、1頭は死んでしまいますが、アドベンチャーワールドでは5組の育成実績があります」
(Q.双子の飼育は難しい?)
【中川美帆さん】「双子を入れ替えて飼育します。入れ替えずに双子2頭を同時に飼育したこともあって、それもすごく珍しい例なんです。あと冬に生まれた例もいくつかあって、それも世界的にも珍しいので。生まれたての時って毛が生えてなくて、体温が下がりやすいので、そのあたりもすごく気を使われてくれたのかなと」
検疫官中で今はガラス越しですが、「アドベンチャーワールドは見る側にとっても、すばらしい環境だ」と話します。
【中川美帆さん】「本当に近くで見ることができ、匂いとか音、泣き声とか竹をバリバリ割る音とかも、すごく聞こえました。
生き生きとした姿を見ることができました」
間近でパンダを実感できるアドベンチャーワールドですが、27日後午後4時から歓送セレモニーが行われる予定になっています。
結浜、彩浜、楓浜の成長記録、そして良浜の子育ての記録を収めた映像が上映されるほか、飼育スタッフから4頭への感謝の手紙のメッセージなどが贈られるというイベントもあるそうです」
(Q.このあとは、どうやって過ごす?)
【中川美帆さん】「やっぱり最後、4頭に会いに行って『元気でね、幸せに暮らしてほしい』と伝えたいですね。あとセレモニーも見たいなと思います」
良浜、彩浜は午後3時半まで、結浜、楓浜は午後4時半が最終観覧受付となっているということです。
非常に寂しい思いもありますが、飼育員やスタッフの皆さんも、「暖かく見守って新たな一歩を後押しする時間にしたい」と話していました。
(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年6月27日放送)