京都大学周辺のいわゆる「タテカン」の撤去は違法だとして職員組合が大学などを訴えた裁判で、京都地方裁判所は訴えを棄却しました。
京都大学の周囲には長年、”タテカン”と呼ばれる看板が設置されていましたが、2018年、大学は京都市の条例に基づき、撤去しました。
これに対し大学の職員組合は、根拠となる条例は基準があいまいで、表現の自由を侵害しているなどとして、大学などに損害賠償を求めて訴えを起こしていました。
京都地裁(齋藤聡 裁判長)は、26日「危害を防止するなどの目的で、合理的な手段」などとして訴えを棄却しました。
【京都大学職員組合中央執行委員・駒込武さん】
「本当に悔しいですね。(タテカンが)許容できない社会って一体なんなんだろうと怖くなる」
職員組合は控訴する方針です。