防災コーナーです。
河野さんに伝えてもらいます。

【河野行恵アナウンサー】
「いっしょにやろう!ギュッと防災」このコーナーでは、お子さんや家族と一緒にできる家庭での防災・減災の取り組みを紹介します。
これから梅雨末期また線状降水帯や台風など大雨の時期は続きます。
そこで今回のテーマは「我が家の水害リスクを知ろう」

ハザードマップは知っていても水害のリスクはわかっていない…そういった人は多いのでは?まずは水害のおそろしさを知ってもらうために、こちらの映像をご覧ください。

この映像は国土交通省が想定する最大規模の豪雨をシミュレーションしたものです。
広島市を流れる太田川では堤防が決壊し、川に囲まれた市内中心部はわずか数時間で至る所が水没し、路面電車や車は押し流されビルの低層階は完全に水で覆われています。
2日間でおよそ760ミリの雨を想定していて、これは西日本豪雨で観測された県内の最大雨量の2倍に相当します。

上流部の安芸太田町でも多くの住宅が濁流に飲み込まれることが想定されます。

この想定を超える雨は実際に全国各地で観測されていて広島でいつ発生して不思議ではありません。


今回は、水害について知ってほしいことを紹介します。
まず覚えてほしい言葉があります。
『深くて長いイクラとタラコ』 水害の4つのチェック項目を表しています。


〇「深い」は浸水の深さ家屋のどこまで水が浸かるか
〇「長い」は浸水継続時間。洪水が発生して、家屋が浸水した場合、水がひくまでの期間です。
〇「イクラとタラコ」は水流の強さを示していて、ハザードマップ上ではこのようにイクラとタラコのような模様で表されています。


このようなイクラ・タラコの場所を『家屋倒壊等氾濫想定区域』と言います。

「イクラ」は堤防決壊などにより木造家屋が押し流されるような強い水の流れ「氾濫流」が想定される地域のこと。

「タラコ」は「河岸浸食」と言って、川岸の地盤が削られ家屋の倒壊が想定される地域のこと。
つまり、この2つの区域では垂直避難でも危険。
早めの立ち退き避難が必要です。


「自宅がこの範囲に指定されているのか知って備えることが大事」

実際にこれらの情報が集約されている国土地理院の「重ねるハザードマップ」で確認していきましょう。

<パソコン上で操作>(動画を参照ください)
まずイクラ「氾濫流」・「洪水・内水」を選択。詳しい項目が出てきます。
〇「家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)」を選択、広島市内中心部を見ると河川に囲まれた地域などが指定されています。


〇次にタラコ「河岸浸食」、選択項目を「河岸浸食」に。
〇「深さ」や「浸水継続時間」も同じように項目を選択すると指定されている範囲を確認できます。
(検索欄に住所を入れるとその地点のリスクを確認できます)
「備えの必要性を一層感じる等」命を守るためには早めの避難が最も重要です。


自治体が発表する警戒レベル4「避難指示」までに危険な場所から避難して下さい。

ハザードマップで危ない場所を知った上で事前に家族で避難のタイミングや避難場所を確認してください。

避難場所の選択肢を増やすことも家庭で出来る大事な備えです。

以上、ギュッと防災でした。

テレビ新広島
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