ついに就航です。度重なるトラブルで遅れていた大分市と大分空港を結ぶホーバクラフトの定期便の運航開始が、7月26日となることが決まりました。
詳細なダイヤや空港の利用客の反応などをお伝えします。
◆大分第一ホーバードライブ小田典史社長
「2025年7月26日土曜日より運航を開始する。安全運航体制が確立されたということで判断してもらったので、 改めてこの段階でスタートする形になった」
訓練中に相次いだ事故などの影響で就航が遅れていたホーバクラフトの空港アクセス便。
6月23日に国の安全確認検査に合格したことを受け、運航会社の大分第一ホーバードライブは7月26日の就航を決めたと発表しました。
◆大分第一ホーバードライブ小田典史社長
「めちゃくちゃうれしいです。準備にかかった、(就航を)延長してしまった時間も合わせてあっという間だった」
26日は運航ダイヤも発表されました。
運航時間は35分。当初は1日7往復半15便を予定していましたが、安全面への対応としてまずは1日4往復8便で運航します。
こちらは平日の運航スケジュールです。西大分側では始発は午前6時55分。その後、8時45分、10時45分と続いて午後0時55に出発する便が最終便です。一方、空港側の始発は午前8時35分。その後、10時20分、午後1時10分と続いて午後2時20分が最終便です。
土日と祝日については午後の便の時間を変更し、別府湾の周遊便を1便運航することにしています。
◆大分第一ホーバードライブ小田典史社長
「日本では大分県でしか乗れない。そういうホーバークラフトの体験を楽しんでもらえるよう社員一同安全運航に最大限務努めたい」
◆TOS刀祢優月アナウンサー
「来月運航が始まるホーバークラフト、街の人の反応を聞きました」
◆男性
「空港まで非常に短時間で行けるからすごい楽しみ」
◆男性
「昔の記憶だと波が高くなった時に運航状態が不安定になったりしているので、最近の船の性能がそこを上回っているならもっと快適にいけるのでは」
◆女性
「人が少なかったら(ホーバーを)使ってみたいかもしれない」
◆TOS渡辺一平記者
「大分空港です。来月就航すればこちらのターミナルにも多くの人が訪れることになっていると思います。就航日が決まったことを空港の利用客はどのように受け止めているのでしょうか」
◆男性
「ビジネスで使うときにはこの空港は不便だと思っていたが、ホーバーができれば30分とすごく近くなるので楽しみ」
◆女性
「事故のニュース多いから大丈夫なんですかね」
大分市などと大分空港を結ぶ空港バスを運行している大分交通は、ホーバーの運航状況を見て9月以降のバスの本数を調整する予定だということです。
いよいよ始まる空港アクセス。気になるのは安全面です。
訓練初日に起きた事故を皮切りにホーバークラフトはこれまで計7回、訓練中に事故が発生しています。
私たちは安心して乗ることができるのでしょうか。
◆大分第一ホーバードライブ小田典史社長
「定期運航に向けての大分空港からここまでの訓練は140時間というのをクリアするためにかなり時間を費やした。空港アクセスもお客様に乗船してもらって安全面を理解してもらうことがまずは1番大事だと思っている」
さらに、懸念されているのはトイレの問題です。運航会社によりますとおよそ30分間の運航時間で自由に動けてトイレに行ける時間は8分程度しかないため現時点で、設置はしない予定だということです。
◆大分第一ホーバードライブ小田典史社長
「非常に短い期間運航する船ということで安全検査の検査対象としてもトイレの設置は組み込まれなかったので、設置は今の段階ではいらないのでは」
利用者の減少などが原因で惜しまれながらも2009年に廃止されたホーバー。
持続的な運航が可能か問われた小田社長は。
◆大分第一ホーバードライブ小田典史社長
「当然のことながら(1日)8便でずっとやっていくつもりはないのでタイムリーに増やしていきたいし、大分県の新しい観光資源となる、 地域活性化の一助になることを願っている」
大きな期待が寄せられているホーバクラフトは7月26日に空港と繋がります。
ホーバークラフトが就航すれば大分市から空港まで片道およそ30分となります。
空港へのアクセスが大幅に向上しますが何よりも安全が第一です。