白山市のトレインパーク白山で展示が始まった新幹線の検査用車両「ドクターイエロー」。
2005年まで活躍していたT3編成。0系新幹線をベースにした丸い鼻が特徴だ。
時刻表が公開されていないため、なかなか見ることができず「幸せの黄色い新幹線」として多くの方に愛されている。
ファン待望の公開日に密着した。
常設展示に鉄道ファンも歓喜
「かなり大きくて想像していたよりも迫力があります。横にあるライトが目のように見えてこの丸くて愛らしい姿がとっても可愛いですよね。私の身長が155cmぐらいなので私が横に16人ぐらい並ぶ大きさです」
初めて目の前でその雄姿を見た加藤アナウンサーも興奮気味。

この日行われた除幕式には大勢のファンが集まって大盛り上がり。もともとは愛知県名古屋市のリニア・鉄道館に展示されていたドクターイエロー。
引っ越し作業を手伝った鉄道ファンが名古屋からドクターイエローを追いかけてきていた。

「ドクターイエローT3に呼ばれてきたのでこれを機に仕事を休んだ。除幕する瞬間が楽しみです」と興奮を隠せない様子。「ドクターイエローの日は写真フォルダが黄色に染まります」と語るように確かに彼のスマートフォンに収められた写真はドクターイエロー一色。「お気に入りは自分とT4とT3が映っている写真。実現できてとてもよかったです」と満面の笑みを浮かべた。

タブレット端末で次々と撮影する男の子も。ドクターイエローが陸送でトレインパーク白山にやってきた時にもその瞬間を見届けようと足を運んでいた。取材スタッフに撮影した記念写真を見せ「100点!」と満足げな様子。

家族連れの父親は「ついに石川にドクターイエローが来たんやなって感じで誇れる地元になったなって思います。息子と一緒に幸せに突き進んでいこうと思います」と語った。
トレインパーク白山の小山一徹センター長は「非常にたくさんの方にお集まりいただいて、みなさんに愛されている車両なんだなっていう風に感じております。かわいらしい顔をしているのでこの子に会いにひとりでも多く来ていただければありがたい」と来場を呼び掛けた。
今後は車内見学イベントの開催も検討

ドクターイエローは走りながら、線路や架線の点検を行う。その点検の時に使われる車両の“ある部分”を外側から確認することもできる。それが屋根から飛び出した「観測ドーム」。

このドームに付けられたカメラや係員の目視で架線やパンタグラフの状況を確認するのだ。普段はこのドクターイエローの中に入ることはできないが今後、車内が見学できるイベントも検討中とのこと。
トレインパーク白山で運転シミュレートや新幹線グッズも
ドクターイエローの常設展示(見学無料)はもちろん施設内では運転手気分になれる北陸新幹線の運転シミュレーターや北陸新幹線を間近に見られる展望デッキを楽しむこともできる。そして館内もドクターイエローの黄色一色。おみやげエリアも充実している。トレインパーク白山のロゴが入ったマグネットやぬいぐるみなどドクターイエローにちなんだ商品、50種類が揃っている。


トレインパーク白山 観光情報おみやげエリア店長の東嶋貴文さんは「展示スペースでドクターイエローを見て、展望スペースで疾走する『かがやき』を見て、おみやげコーナーでアイテムをゲットしてほしい」と新たな”新幹線満喫スポット”をPRした。
幸せの黄色い新幹線は鉄道ファンはもちろん、地域に笑顔と幸せをもたらす存在になりそうだ。

トレインパーク白山
白山市宮保町2828番地
076-235-9677
正式名称「白山市立高速鉄道ビジターセンター」
1F 新幹線 学びと体感エリア
大人500円/こども(中学生以下)無料
※1時間ごとに120名の入場数枠
北陸新幹線 運転シミュレータ※別途上記入場券が必要
大型300円/小型100円
※北陸新幹線 運転シミュレータは1名様15分程度の利用
3F こども あそびエリア
大人500円/こども(中学生以下)無料
※1時間ごとに100名の入場数枠
4F 新幹線 見学エリア
1Fか3Fどちらかの入場券があれば入場可能
開館時間:9時00分 - 17時00分(最終受付 16時30分)
休館日:毎週水曜日(祝日の場合翌日)年末年始(12/29~1/3)