県内でも始まっている政府備蓄米の販売について、2021年度産米・いわゆる「古古古米」の販売が市内のスーパーで始まり、200人以上が列を作った。
山形市内の大手スーパーには、開店を前に長い列ができていた。
(リポート)
「県内で流通が始まっている備蓄米。きょう(25日)ヤマザワでも販売が始まりました。オープン10分前で200人近い人が列を作っています」
ヤマザワは、政府から放出された2021年度産の「古古古米」120トンを調達。
6月上旬に契約したコメが23日に納品され、ようやく販売にこぎつけた。
販売が始まったのは山形・宮城の15店舗で、ブレンド米3500袋・計20トン分。
このうち松見町店には1000袋が並んだ。5キロ1944円(税込)という価格に、購入した人は…。
(買った人・元農家)
「家族が8人いるので10日で10キロ、1カ月で30キロ食べる。何万円もかかる。銘柄米は去年の2倍。いかに安くておいしいものを買うか大事」
(買った人・30代)
「今あるコメが底を尽きかけて買えればいいなと、家計が助かる。ある程度1カ月に1回くらい備蓄米の販売があれば助かる」
(リポート)
「一方、銘柄米はほとんど売れていません。同じ5キロで比較すると2倍近い値段で販売されています」
コメ売り場では、5キロの「はえぬき」が4298円(税込)で並んでいた。
店によると、これは1年前と比べて約2倍の値上がり。
25日に「銘柄米」を購入する人は多くはいなかったが、購入した人からは「育ち盛りの子どももいないので、コメは量よりも味を重視したい」との声も聞かれた。
2極化するコメ価格について店長は…。
(ヤマザワ松見町店・江口遵店長)
「5月と比べると、6月に入りはえぬきは500円値上がり。その前4月も500円くらい上がっている。月を経るたびに500円ずつ上がっていたのが、備蓄米の販売で止まるのかなと思う」
次回の備蓄米の販売は未定だが、準備が整い次第販売するという。