県議会で、2025年のサクランボの販売状況などが報告された。「佐藤錦」の販売数量は2024年の半分にとどまり、価格は上がっている。

県議会の農林水産常任委員会で、2025年のサクランボの生産・販売状況について県の担当者が報告した。

予想収穫量は、当初平年より少ない9100トン~1万200トンを見込んでいたが、5月31日などの雨で「佐藤錦」の実が割れる影響が出たため、当初より500トン少ない8600トン~9700トンとした。

(高橋和博農林水産部長)
「果実の品質は小玉傾向にあった前年に比べ果実肥大自体は良好だが、高温の影響で主力の“佐藤錦”は色づきが劣る果実の割合がやや多い状況になっている」

6月上旬の高温で果実の熟成が進んだため、県は早期の収穫や水まき・遮光資材の設置など、生産者に高温対策を実施してもらった。
その結果、双子果など高温障害果の発生は前の年に比べて大幅に少なくなったという。

<品種別の販売数量/2024年最終実績比>※6月22日現在
●佐藤錦…47%
●やまがた紅王…122%
●収穫始まったばかりの紅秀峰…29%

<販売単価/2024年最終実績比>※6月22日現在
●佐藤錦…130%
●やまがた紅王…114%
●紅秀峰…125%

販売単価としては2024年より高く取り引きされている。
県の担当者は今後、最終的な状況がまとまればあらためて議会に報告するとしている。

※高橋農林水産部長の「高」はハシゴダカ

さくらんぼテレビ
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