東京電力は6月25日、柏崎刈羽原発7号機の再稼働を優先するとしてきた方針を転換し、6号機を先行させる計画を発表しました。

東京電力・柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は25日の定例会見で、まずは7号機の再稼働を目指すとしてきた従来の方針の転換を表明。

【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】
「現場の安全を預かる発電所長として、6号機の起動準備に集中すべきであるという判断を致しました」

今年夏の再稼働を目指してきた7号機はテロ対策施設の工事が遅れていて、仮に再稼働できても設置期限を迎える10月以降の運転はできない状況となっているほか、地元同意が得られる見通しも立っていません。

一方、6号機では原子炉に核燃料を入れる燃料装荷の作業が終わり、設備の健全性の確認が行われていて、8月にも再稼働に必要な技術的な準備が整う見込みです。

6号機もテロ対策施設の設置工事は遅れていますが、設置期限が2029年となっているため、まずは6号機の再稼働を先行させる考えです。

【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】
「6号機は一体どういう状態に今後なっていくのかというところをしっかりご説明をして、6号機の位置づけ、そして6号機の役割というところを地元の皆様に丁寧に説明をしたいとは思っている」

また、7号機については原子炉に入ったままの状態となっている核燃料を使用済み核燃料プールに移すことを検討しているということです。

NST新潟総合テレビ
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