コメなどの食料品を筆頭に物価の高騰が続く中、大きな影響を受ける学生たち。そんな学生たちを支援しようと、学生自身が立ち上げたフードバンクによるコメの無償配布が6月24日、新潟市の大学で行われました。

■学生フードバンク 備蓄米5kgなどを配布

新潟市西区にある新潟大学五十嵐キャンパス。

24日行われたのは、学生自らが立ち上げたフードバンク『ソレイユ』による学生対象の食料品の無償配布です。

【学生】
「物価高で食品が高くなり、忙しくてバイトも入れないのですごく助かる」

【学生】
「食費に関してはやりくりが大変なので、無料でいただけるのは非常にありがたい」

フードバンクしばたの協力のもと食品を調達し、第1回目の配布となった今回は学生50人に向け政府備蓄米5kgなどが配られました。

【創生学部3年 学生フードバンク共同代表 大岩柚実さん】
「特に衝撃的だったのが『おなかがすくまで動かない』といった声。スーパーに入ってなるべく安いものを探し買うなど、そういう学生たちが少しでも楽になったらうれしいという気持ち」

■物価高騰…食生活に悩む学生は6割以上

食料品や光熱費など様々な物の値段が上がり家計が圧迫される中、1人暮らしの学生を中心に大きな影響が出ています。

新潟大学の学生を対象に行ったアンケートでは「普段の食生活に不安や悩みを抱えている」と答えた学生が6割以上。

また、「3食食事を取れているか」という問いには「あまり取れていない」「ほぼ2食以下」と答えた学生は3割以上にのぼっています。

この日、食料品を受け取った学生たちからも…

【学生】
「部活動にお金を使い、どうしても食事がおろそかになってしまうので、こういったものはありがたい」

【学生】
「(コメの値段が)1年生の時と比べて2倍くらいになったりしているので、計画的に食べる量を少なくしようと」

【学生は】
「感謝の気持ちを持って食べたい」

学生フードバンク共同代表の創生学部3年大岩柚美さんは、こうした活動を継続したいと話します。

【創生学部3年 学生フードバンク共同代表 大岩柚実さん】
「私は1人暮らしではないので、主体的に感じている部分は少ないが、食に苦労している学生がたくさんいると思うので、そういう学生へ今後も継続的に少しでも助けになれるような活動をしていきたい」

学生たちは今後、自ら県内企業を回り一般の寄付なども募って、月1回のペースで学生を対象にした食料品の配布を行う予定です。

NST新潟総合テレビ
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