中国で終戦を迎え、シベリアで強制労働を強いられた100歳の男性。終戦から80年の節目にカメラの前で記憶を語りました。
加藤源一さん:
何のための戦争であるか…戦争は絶対にやってはいけない
スタッフからの聞き取りに熱を込めて語る男性。
静岡市葵区の加藤源一さんです。
掛川市生まれの加藤さんは19歳で軍に召集され中国で終戦を迎えたあとシベリアに抑留されて2年間の強制労働を強いられました。
終戦から80年を迎えた2025年、県は戦争経験者や遺族の証言を撮影する取り組みを始めていて、6月25日は加藤さんが参加。
終戦前には毎日、爆弾を背負いソ連兵に突撃するための訓練を受けていたことや強制労働では亡くなった仲間が服を脱がされ、放り投げられる様子を毎日見たと語りました。
加藤源一さん:
飢えと寒さと重労働の中で戦友がどんどん倒れていくその状況…こうして100歳になる自分を顧みて、(うまく)できないながらもみなさんに戦争の惨めさを聞いて欲しいと思っている
県は8月頃から撮影した映像を公開していく予定です。