経営再建が急務となっている日産自動車で株主総会が行われ、株主からは不満の声が相次ぎました。
日産の株主総会は、2024年の2倍近くとなる約1000人が参加して行われました。
2024年度に6700億円を超える赤字を計上した日産は、2027年度までに2万人の人員削減や国内外で7つの工場を減らす方針を示しています。
ただ約3時間に及んだ総会では、経営再建に向け具体的な説明がなかったとして厳しい意見が多く上がったほか、内田前社長ら退任する取締役への高額な報酬などに対して批判が相次ぎました。
4月に就任したエスピノーサ社長ら新たな取締役の選任など、会社側からの提案は全て可決されました。
株主(60代):
収益悪化している分の責任問題とか、結構いろんな動議出ても却下されちゃって、どちらかというと彼ら(会社側)が元々予定していた株主総会であったという印象。
株主(20代):
これからの再建計画を、もっとより具体的なのを聞けたら良かった。前任の内田さんからの謝罪の言葉とか全くなかったので、そこはぜひ聞きたかった。
経営の立て直しが迫られる中、今後、明確な再建の道筋を示せるかが焦点です。