アメリカ軍が今月21日に行ったイランの核施設への攻撃について、アメリカのCNNは核開発計画の中核部分は破壊できていないと報じました。ホワイトハウスはこの報道をフェイクニュースだとして否定しています。

CNNは24日、「ミッドナイトハンマー」と名づけられたアメリカ軍によるイラン核施設への攻撃の被害状況に関する情報機関の初期分析を報じました。

それによりますと、核開発計画の中核部分の破壊には至らず計画を数カ月後退させるに留まったということです。

分析は続いていて評価は今後変わる可能性があるとしていますが、「貯蔵された濃縮ウランは破壊されていない」とする情報筋の話も伝えています。

トランプ大統領は攻撃の後の演説で「主要な核濃縮施設は完全かつ全面的に破壊された」と発表していました。

CNNの報道を受け、ホワイトハウスのレビット報道官はXでCNNをフェイクニュースと呼び、「このいわゆる『評価』は完全に間違っている」と否定しました。

一方、IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は24日、アメリカ軍の攻撃を受けたナタンズのウラン濃縮施設内で2つの穴が開いているのが確認され、放射性物質によって局所的な汚染や化学的危険を引き起こした可能性があるとの評価を明らかにしました。

アメリカ軍はナタンズを含む3カ所の核関連施設を攻撃しましたが、いずれも施設外で放射線量が上昇したという報告はないとしています。

フジテレビ
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国際取材部
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