南極での観測を支援している海上自衛隊・砕氷艦しらせの斎藤一城艦長が母校で南極での活動について講演した。
森に囲まれた運動場が美しい栃木県市貝町の市貝中学校。
約230人の生徒が集まる体育館に白い制服姿で斎藤艦長が現れた。
南極大陸の大きさが、日本の約37倍であること、大陸の上に厚さ数千メートルの氷があること、などを説明したほか、ペンギンやあざらし、オーロラなどを写真で紹介するシーンでは、1枚、1枚にどよめきや歓声が起きた。
もっとも会場が沸いたのは、しらせが実際に氷を砕きながら進むラミング航法の様子をドローンで撮影した動画だ。
しらせが勢いよく分厚い海氷にぶつかり船首が氷に乗りあがると、船の重みで氷が砕かれる。
迫力ある映像に、生徒たちもテンションもあがったようだ。
講演が終わると、生徒からの質問コーナーの時間。
南極で怖かったことは?との質問に斎藤艦長は、南極に向かう途中で遭遇する暴風圏という場所で船がひっくりかえってしまうと感じたほど揺れた時、怖いと感じたという。
最後に母校の後輩たちに向けて、斎藤艦長から、「皆さんの可能性は無限大です。ぜひこれからも頑張り続けてください」とのエールが送られた。
(取材・執筆=フジテレビ社会部 大塚隆広)
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