新五千円札に描かれた偉人・津田梅子の肖像の元となったコンテ画の複製が6月23日、新潟県阿賀野市に贈られました。津田梅子と阿賀野市には一体どんなつながりがあったのでしょうか?

【長谷川珠子アナウンサー】
「新紙幣の五千円札に描かれた津田梅子さん。この元となったコンテ画の複製が阿賀野市に贈呈されました。全国に数枚しかない貴重なものだということです」

津田塾大学を創設し、女子高等教育の近代化に尽力した津田梅子。

6月23日、国立印刷局から阿賀野市に贈呈されたのは、新五千円札に描かれている津田梅子の肖像の元となったコンテ画の複製です。

【阿賀野市 加藤博幸 市長】
「まさか、こんなにすばらしいものが阿賀野市に来ると思っていなかった。本当にありがとうございます」

親族が所有していた津田の写真から作られたというコンテ画。全国に数えるほどしかない貴重な代物が一体なぜ、阿賀野市に贈られたのでしょうか?

【阿賀野市 加藤博幸 市長】
「津田梅子さんの実の妹さんを奥様としてめとられた方が阿賀野市出身ということが分かった」

阿賀野市に生まれ、アメリカに渡ってからは日系人の地位向上に尽力し、“アメリカ移民の父”とも呼ばれた安孫子久太郎。

その妻・余奈子が津田梅子の実の妹だったこともあり、津田塾大学の前身である女子英学塾が関東大震災で全焼した際に夫婦で寄付金を集めるなどして支えたといいます。

【国立印刷局 大津俊哉 理事】
「地元の方々が地元についてよく知って愛着を持って、そこに誇りを持つことが極めて大きな要素。贈呈をきっかけに、より一層認知いただければ良いと思った」

阿賀野市は地元の偉人がつないだ津田梅子との縁を大切にしたいと話します。

【阿賀野市 加藤博幸 市長】
「市民の皆様にとって、元気や活性化につながれば」

贈られたコンテ画の複製は市内の図書館などの公共施設で一般公開される予定です。

NST新潟総合テレビ
NST新潟総合テレビ

新潟の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。