先週、議会から辞職勧告を受けた球磨村の松谷 浩一 村長が勧告に応じず任期を全うする考えを示しました。
松谷村長は「5年前の7月豪雨からの復興に向け大事な時期。職員、議会との関係改善を図り村政を前に進める」と述べました。
【球磨村 松谷 浩一 村長】
「もう一回、職員の皆さんには今回のことをしっかりわびて、残りの任期を務めさせてもらおうと決断して、きょう(課長会で)報告した」
松谷村長をめぐっては、他の自治体トップや村民との会合で、役場の職員について「分からんですもんね」などと批判するような発言をしたことが判明。
これを議会側が問題視し、6月20日、「村長の不適切な対応と資質を欠く発言で大きな混乱を招いた」として村長と副村長に対する辞職勧告決議案を賛成多数で可決しました。
この決議に法的拘束力はないものの、松谷村長の進退が注目されていました。
24日午前、村定例の課長会終了後、松谷村長は報道陣に対し、勧告に応じず任期を全うする考えを示しました。
その上で、「2020年の7月豪雨からの復興に向けて大事な時期。職員、議会とのコミュニケーションが不足していた部分は見つめ直し、関係改善を図り村政を前に進めたい」と述べました。
現在2期目の松谷村長。任期は2028年3月までです。