鹿児島と宮崎の県境にある新燃岳が22日、7年ぶりに噴火し、23日に噴火警戒レベルが3に引き上げられました。
周辺の地域では火山活動に警戒しながら、通常の生活が送られています。
新燃岳は22日、7年ぶりに噴火し、気象庁は火山ガスの放出量が急激に増加しているとして、23日夕方、噴火警戒レベルをレベル2の「火口周辺規制」からレベル3の「入山規制」に引き上げました。
火口から3キロの範囲で大きな噴石などに警戒が必要となっています。
新燃岳から7.3キロ離れた霧島市の霧島小学校の今朝の様子です。
普段と変わらない登校風景でしたが、23日は教師と児童で万が一の場合の行動を確認したということです。
霧島小学校・川久保浩史校長
「とにかく子どもたちや職員の命を守るのが一番なので、そこだけはちょっと緊張感を持って対応できたらいいかなと思っている」
また霧島市の高千穂河原では、県外から来たという登山客が噴火に備えヘルメットを借りて高千穂峰に向かっていました。
長野県からの登山客
「もう何かあったらすぐ下りるようにはしています」
登山道などを管理する自然公園財団の職員らは、火山活動の状況を知らせる看板に最新の情報を記入したり、立ち入り規制の拡大にともない、登山道を閉鎖するためのゲートを設置する準備に追われていました。
自然公園財団えびの支部 高千穂河原支部・川野利光所長
Q.噴火を確認したら登山者はどうするべき?
「まず遠ざかることが大事。とりあえず噴石等が落ちてこないように岩陰に隠れるとか、強固な建物が近くにあればその中に入るとか」
自然公園財団では、登山客に状況に応じたヘルメットの着用や噴火した際の避難路の確認を呼びかけています。
新燃岳では火口直下を震源とする火山性地震が、24日午後3時までの24時間で600回を超えるなど地震活動が活発になっています。