アメリカがイランの核施設を攻撃し、イランも報復攻撃を行うなど緊迫する中東情勢をめぐり、日本被団協は、攻撃の応酬に抗議する声明文を発表しました。
被団協の代表理事を務める松江市在住の本間恵美子さんは、話し合いによる解決の道を探ってほしいと訴えました。
日本被団協・本間恵美子さん:
2024年にノーベル平和賞をいただいて、その理由の一つが、皆さんの証言活動によって核のタブーを79年間守り続けたっていうことがある。せっかくそういう期待を寄せていただいて、そして核廃絶に一歩でも近づくかなと思ってた矢先なので、本当に許しがたい。
2024年にノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表理事を務める本間恵美子さん。アメリカ軍がイランの核施設を先制攻撃したことに危機感を示しました。
緊迫する中東情勢をめぐっては、イランの核兵器開発を阻止するため、6月13日にイスラエルがイランの核施設を攻撃したほか、22日未明にアメリカ軍が介入し、攻撃の応酬が激化しています。
こうしたなか、日本被団協は17日、「世界はヒロシマ・ナガサキを忘れたのか」という題名で声明文を発表し、核施設への攻撃を止め、一日も早い戦闘終結を求めていました。
日本被団協・本間恵美子さん:
お互いに攻撃すれば報復するっていう、そういう形ではなくて、やっぱり話し合いできちんと決めてほしいと思ってます。
一方で24日朝、アメリカのトランプ大統領が「イスラエルとイランが停戦に合意した」と自身のSNSに投稿。
ただ停戦が実現するのかどうか、予断を許さない状況が続きます。
本間さんは、一日も早く平穏な日々に戻れるよう交渉による解決を訴えました。
日本被団協・本間恵美子さん:
今、中東はなかなか一発触発っていうか、難しいところだろうなと思うんですね。(各国のリーダーには)国民のために平和をという思いを持ってほしいと思います。