6月24日の山陰地方は、梅雨らしい不安定な天気が続いています。
そこで気になるのが、これまで水不足に悩んでいた農家の現状です。
“恵みの雨”になっているのか、前回取材した鳥取県八頭町のコメ農家を一週間ぶりに訪ねてみました。

鳥取県八頭町でコメ作りをする田中農場の田中社長。

Q今の水田の状態は?
田中農場・田中里志社長:
ずいぶん恵みの雨で助かりましたね。

6月16日に訪れた時には水が少なった水田ですが、21日から23日までの雨でたっぷりの水が張られていました。
また前回は流れていなかった水路を確認してみると…。

田中農場・田中里志社長:
やっと本来の水の流れになりました。やっぱり、水田には水は必需品なので。

涸れていた水路には水が戻り、水田に豊富な水が流れ込んでいました。
この水田は、近くの山にあるため池から水を引いていますが、前回はため池の水位が下がり、水を使うことができない状態でした。
24日はそのため池に案内してもらい、水の状況を見せてもらうと…。

田中農場・田中里志社長:
雨で水位がかなり回復して、満水まであと50センチぐらいのところまで回復したので、またしばらくは使えるなっていう感じですね。

16日の時点では、24日より3メートル近く下がっていたため、池の水位も回復。
今の時期の水不足は、秋に収穫するコメの収量に直接影響するため、このまま順調に水の量を保ってほしいところですが…。

田中農場・田中里志社長:
週末からずっと晴れ予報で、もしかしたら最早で梅雨明けするかもしれないみたいな、そんな予報も聞きますので、そうなってくるとまた水不足になるので、そこが心配ですね。

コメ農家にとっては“恵みの雨”による一服も束の間、27日からしばらくは空とのにらめっこで気をもむ毎日が続きそうです。

山陰地方は、26日頃までは梅雨前線の影響で断続的に雨が降る見込みです。
一方で28日ごろからは太平洋高気圧の勢力が強まり、梅雨明けを思わせる晴れの天気が続くと予想されています。
このままの天気傾向だと7月以降の雨不足、水不足への懸念が大きくなりそうです。
また連日30℃を超える暑さも続く見込みで、改めて熱中症への警戒も必要です。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

鳥取・島根の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。