政府備蓄米の販売が話題となる中、ことし収穫する米の田植えが、雨の合間を縫って進んでいます。
雲仙市吾妻町では、先週から本格的な田植えが始まりました。
1315ヘクタールで水稲が作付けされていて、吾妻町は市内で稲作が最も盛んな地域です。
「ひのひかり」や「なつほのか」といった食用の米とあわせ、飼料用の米も栽培されています。
笠原勝さん
「全国で米がちょっと高いとか、米騒動が起きている状況ですけど、我々としては例年通り作って」
田植えを予定した、ここ1、2週間の天気がすぐれず、農家の人たちにとっては空模様が気になる日々が続きました。
本多伸也さん
「雨が多くて作業がなかなか進まず、『耕起』を1回しかできず、代かきに苦労しているんですけど」
雲仙市の担当者は折からの米不足で、ことしは食用の米を植える農家が若干増えるのではと見ています。
米作りはこれから10月の収穫まで、水の管理や草刈りなど、炎天下の中での作業となり、農家にとっては天気を見ながら気の休まらない日々が始まります。