福岡県北九州市の小学校で、プール授業を受けた児童25人が手の湿疹やしびれなどの症状を訴えたことを受け、市は24日、プールの水を調べた結果、水質に異常は見られなかったと発表しました。
北九州市教育委員会によりますと、北九州市小倉南区の高蔵小学校でプール開きがあった23日、5年生と6年生の児童計46人がプールで授業を受けた後、22人が手に湿疹としびれのような症状を、このほか3人が腹痛を訴え、救急車で病院に運ばれました。
病院での診察の結果、全員症状は軽く、新たに症状を訴える児童はいないということです。
市の薬剤師会がプールの水を調べていましたが24日、その結果、水質に異常はなかったと発表しました。
湿疹の箇所が手のひらの付け根に集中していることから、かぶれや湿疹の原因になるものがないかプールの施設や周辺の樹木についても調べています。
また、高蔵小学校は今年度の学校プールの使用を控えることを決め、近隣のプールが利用できないか調整を進めています。
市は、その他のすべての市立小中学校・特別支援学校のプールを対象に、水質検査を進めていて、安全が確認できれば水泳の授業を再開することにしています。