岡山・香川の頑張っているアマチュアアスリートを応援する「キラキラアスリート」。今回紹介するのは、新体操男子・井原高校(井原市)の皆さんです。

2025年3月に高松市総合体育館で開催された「全国高等学校新体操選抜大会」男子団体で、井原高校は21.925点を獲得。2024年の“全国3冠”神崎清明(佐賀)など他校を寄せ付けない圧巻の演技を披露し、13年ぶり2度目の優勝を果たしました。

2季ぶりの全国タイトル奪還に向け、緊張した面持ちでマットに向かう井原高校の選手たち。曲が流れ始めると、会場はわずかな瞬間も見逃せないという独特の静けさに包まれ、高難度の演技が披露される度に場内は拍手が沸き起こりました。満足のいく演技を終えた5選手。肩を寄せ合うなどしてお互いをたたえあい、観客席からの声援に手を振って応えていました。

全国高等学校新体操選抜大会終了後、団体演技に出場の5選手に大会の振り返りと、今季の目標などを聞きました。(動画撮影と聞き手:OHK岡山放送 西村和子)


Q:全国選抜大会は21点台という高得点で優勝。団体競技を振り返って、今の思いは
(長田英大主将(3年))※学年は25年度
「今回の大会の結果を見て、普段の練習通りに出し切れたので、この点数でよかったと思っています」
(石井悠登選手(3年))
「今まで練習してきたことが出せたので、良かったです」
(内田寛大選手(3年))
「普段、練習で出なかったミスが出てしまったので、優勝ありきなんですけど、(自身が)ノーミスではなかったので、インターハイでリベンジしたいです」
(吉澤昴選手(3年))
「2位(神崎清明高校)と点差もつけられたので、インターハイではその勢いを乗せていきたいと思います」
(波田地咲人選手(2年))「冷静な気持ちで演技できたので、良かったです」

Q:ミスはあったとは言え、ミスがあったと感じさせないような演技だった。2位の神埼清明を大きく離して優勝ができた。(2025年からの)ルール変更に関して対策は何かしていたか

(長田英大主将)
「僕たちの演技自体は新ルールに対応したものが多い。変更前のルールでも点は出ていた。新ルールでも対応はしきれていると思っています」

Q:得点が出た瞬間はどのような気持ちに
「妥当な点数かなと思いました」

Q:取れる点数は取った
「はい」

Q:5人が同時に同じ動きをする演技のところは、しっかり揃っていて“一糸乱れぬ”という感じがあった。井原高校伝統の「きれいな演技」、どういった点で「揃える」っていうことを意識してやっているか

(長田英大主将)
「井原高校と言えば「同時性」がメインなので、動きの中でも「ずらすところはずらす」「合わせるところは合わせる」っていうふうにメリハリをして出していますね」

Q:最終演技の神埼清明高校の得点が出た瞬間、観客は冷静で、他校の選手を含め神埼清明の演技をリスペクトされているような雰囲気があった。地元の井原市や、井原高校の新体操のファンがたくさん来場していたと思われるが、その人たちに対してはどのように思っているか
「井原高校のファンでいてくれる人には感謝の気持ちと、支えてきてくださった保護者などには感謝の気持ちを胸に、きょう(演技を)一本通せたので良かったです」

Q:中国地区開催のインターハイ、国民スポーツ大会が控えている。それぞれの新シーズンの抱負や目標は
(長田英大選手)
「本番ノーミスを出したいです」
(石井悠登選手)
「全国3冠を達成することです」
(内田寛大選手)
「本番ミスなく、完璧な演技をすることです」
(吉澤昴選手)
「個人と団体で両方活躍できるようになりたいです」
(波田地咲人選手)
「ミスをなくして。ダントツで優勝できるようにしたいです」

井原高校は6月に行われた岡山県高校総体.中国高校総体(山口県)ともに20点超えの得点を挙げ、8月に開催されるインターハイ出場を決めています。

2025年は自分たちが「全国3冠」達成という言葉とともに、ミスのない完璧な演技を目指す井原高校の皆さん。現在、2つ目のタイトル奪還に向け、調整を続けています。

中国インターハイ新体操競技は8月9日から山口県下関市で2日間の日程で行われます。

(※ 動画内の演技は25年3月の全国選抜大会の時のものです)

岡山放送
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